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今日は、二十四節気の「芒種(ぼうしゅ)」

 

今日は、「芒種」(ぼうしゅ)

こんにちは。

今日は、「芒種」であり「おけいこの日」ってご存知でしたか?

後ほど梅酒のお話しも!

「芒種」とは、 麦を収穫し、田植えを始める時期のこと。

田を耕して水を張り、麦の収穫を終えたつもりもつかのま、ほっと一息つく前に、育てた苗を田植えする季節がやってきます。

田植機が登場するまでは、数本ずつ束ねた苗をひとつひとつ手で植えていました。

田の神さまに豊作を祈り、花笠姿の早乙女が田植えをするならわしがいまも続いています。

芒(のぎ)は、麦や稲などの穀物の先にある針のような毛のことで、「芒種」とは、麦を収穫し、「のぎ」のある穀物の種を播いたり、稲の苗を植え付ける時期のことを意味しています。

 

 

 

梅 酒

 

梅の実が青から黄色に変わり、百舌が鳴き始めます。

かまきりや蛍が現れ始める頃でもあります。

次第に梅雨めいて、五月雨(さみだれ)の季節に入ります。

さて、この時期に家庭で作るものといえば「梅酒」ですね。

梅酒は、「うめしゅ」「ばいしゅ」などとよばれ、6月ごろに収穫した青梅をホワイトリカーや焼酎などで漬け込んで作った果実酒のこと。

梅と漬け込むためのアルコール度20度以上のお酒と氷砂糖を準備すれば、家庭でも簡単に作れますので、非常に人気があります。

 

 

梅酒は身体にいいですよ

 

日本では、万葉集の時代には、「花」といえば「梅」のことをさしていました。

実が食用にされるようになったのは、奈良時代からだということです。

梅酒は、1697年に書かれた書物「本朝食鑑」に初めて、「梅酒」という言葉として登場しています。

この書物には、梅酒の効用として、「痰を押さえ、食欲を増進させたり、体内の毒素を分解する、のどの痛みをしずめる」などと書かれています。

また、作り方も記されているのですが、現在の作り方とほとんど同じで、漬け込むお酒が「古酒」だったということです。

このころは、嗜好品としてではなく、薬種として飲まれることが多かったようです。

江戸時代の書物「松屋筆記」にもほぼ同じ作り方が記載されています。

このように、梅酒は、古くから健康に役立つ効用があるとして知られています。

梅に含まれる「クエン酸」が、疲労回復を助けたり、夏ばて防止にも役立つといわれています。

「ポリフェノール」も豊富なので、抗酸化作用があることでも知られています。

梅酒の魅力については、なんといっても自分で作れるということでしょう。

材料さえ揃えば、簡単に自分だけの手造りの梅酒が味わえますよ。

何年も寝かせておくと、コクのある円熟した梅酒も自分で作ることができるのです。

 

 

ありがとうございます。

今日は、「おけいこの日」でもあるのです。

昔から「6歳の6月6日に習い事を始めると上達する」といわれ、この日から稽古を始める風習がありました。

楽器の日、邦楽の日、いけなばの日などが定められているのもこのことに由来するのでしょうね。

6歳の時、何?習ってたかな?

60を前にして、づっと続けていたかったことは「書」と「日本画」かな(小さい時はもちろんそんなこと思ってませんよ)。

さらさらって、上手に筆を扱いたいですね。

みなさんは、何が上手だったらいいと思いますか?

さあ、今宵は梅酒作りに挑戦!

 

今日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

日本って本当に素敵ですね!

 

参考:夏至の頃のことば、「早乙女」、ご存知ですか
惟神(かんながら) 神さまと共に生きる
梅干しをつけてますか?梅酒は?

(初版:2014.06.06 再編集)

 

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