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うるし① 「japan」はうるしという意味 

「japan」は、うるしという意味

こんにちは。

あらためて漆にとっても興味のある私。
名古屋の「たかはし光琳堂」さんとご縁をいただいたから。
「漆器が日本を!世界を!救うと!」と、漆器の普及に力をそそがれています。
なので、過去に書いた記事ですが改めて再編集。

ありがとうを世界中に
Arigato all over the World

 

日本人はうるしの民

うるしは英語で書くとjapanです。
小文字の「J」からはじまるjapan。
大文字のJapanは「日本」を、Japaneseは「日本人」を意味することはみなさんご存知でしょう。
しかし、小文字の「j」からはじまる「japan」が「うるし」を意味するということは、あまり知られていません。

さらに言えば、japanが「うるし」であるのならば、japaneseは「うるしの民」という意味になるのではないでしょうか。
つまり、日本人はうるしの民だった、ということなのです。

ところが、今、うるしを使った生活用具を日常生活で愛用している日本人は、どのくらいいるでしょうか。
味噌汁のお椀として、漆器を使っているぐらいでしょうか。
それさえも、最近ではほとんで使われていないかもしれません。
これは、日本人としてとても残念なことです。

 

和の心 20140517
(写真:番浦省吾(1901~1982)の硯箱)

漆は9千年も前から使われていました

漆の木を傷つけて出てきた樹液を採取することで、漆になります。
この漆に関して、福井県若狭町の鳥浜貝塚で出土したウルシの木片が世界最古となる約1万2000年前のものが出土しています。
世界最古の漆製品は、北海道函館市の垣ノ島B遺跡出土の約9千年前の装飾品が見つかっています。

北九州で見つかったうるしをかけた赤い櫛は、縄文時代初期の、今から八千年前のものと考えられています。
これらが腐らず、形をしっかり保ったまま残っています。
これなどは驚くべき事実です。

たとえば、私たちが今、ブランド品のアクセサリーを買ったとして、それが9千年以上残っているかと言えば、ほとんど絶望的でしょう。
この赤いうるしの櫛は、日常的に髪をくしけずっていたというより、宗教儀礼に使っていた櫛であることが考古学者によって検証されています。
祭礼をする神官や巫女のような立場の人が、儀式のときにつけたと考えられています。

そのほかにも、うるしを使った出土品は全国各地の遺跡から発見されています。
だいたい、今から二千四百年前から千六百五十年前くらいの遺跡にうるしを塗った出土品が集中しています。
このように、これほどまでに古い時代から日本人はうるしを使っていました。
ということは、やはり、日本人はうるしいの民だったのですね。

ありがとうございます

まさしく、うるしは日本の代名詞といってもさしつかえないでしょう。
古より愛用していたうるし。
でも、家庭で見ることなくなりましたね。
いつまでも使えるのに。
もったいない!

漆の本当のすばらしさを知りたい方は「たかはし光琳堂」さんのHPをご覧ください。

今日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
うるしは本当に素敵ですよ、お家にある漆を使ってみてください。
(初版:2014.05.17 再編集)

この星が笑顔あふれる毎日となりますように。
Hope there will be a smile everywhere, every day.
これからの子供たちに幸せな世の中となりますように
Wish the world will be full of happiness with children.

#ありがとうを世界中に
#ArigatoAllOverTheWorld

 

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