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日本の美しい姿、美しい心

 

日本の美しい姿、美しい心

こんにちは。

今日は大阪で震度6弱の地震がありました。

みなさま、大丈夫ですか。

私は、地震で止まった阪急電車に三時間、誰も文句なく、閉じ込められました。

その後、運転取りやめになったので降ろされました。

そこからは歩き、みんなも黙々と。

文明がどんなに進歩しても自然の脅威には勝てないですね。

だからこそ昔の人たちは自然の力に脅威を持ちながらも畏敬の念を込めていました。

そんな昔の大切な文化を置き去りにした文明の発達、この星も環境問題含めて終焉に来ているのでは。

電車で立ちながら、山折さんと高山さんの対談を読んでました。

 

 

だれが、この素晴らしい文明をなくした

 

高山 ぺリンは序文で、現代のわれわれ日本人が失ってしまった美しい風景を描きこんでいます。

   夜汽車に乗って横浜を発(た)ち、一昼夜、最後部のデッキに出ていて、朝になって、昼を迎えて、佐世保に着くまで立ち続けていた。

   生まれて初めて目にする日本の風景に魅せられたんです。

   あの田園の美しさ、戦争に負けたばかりの国民がこうまで田園を維持し、山林をここまできれいにしていると、彼は感動をこめて書い
   ています。

   日本の山河の美しさと鉄砲を捨てた日本人の心が相通ずるものとして描かれているような気がしましたね。

山折 そういうシンパシーをもって彼は書いているね。

高山 それと、幕末の外国人が書いているものを読むと面白いですね。

   むしろ英国人とか、フランス公使とか、アメリカの高官のほうが心配しているわけですよ。

   自分たちが来て開国させたために、日本人のこのすばらしい文明はなくなってしまうだろうと。

   そうすると日本の幕府高官は、ああ、いいんです、そんなものは全部忘れるんです。

   それを聞いて外国の人たちは驚いている。

   オールコックさんもそんなことを書いています。

山折 渡辺京二さんの「逝きし世の面影」(平凡社)でも取り上げられていますね。

   かれらは近代の危うさを意識して警鐘を鳴らしているわけだ。

   われわれはそれを読んで初めて気づいたりする。

   アングロサクソンの知識人は、近代の負の遺産というものを十分に知っている、意識している。

 

 

ありがとうございます。

山折さんと高山さんの対談、「日本人が忘れた 日本人の本質」、一度お読みください。

今、とっても大切なことが書かれています。

いま、立ち返るべきこころの原点がたくさんあります。

本のあとがきに、高山さんがこのように

「日本の山村には、このような平和への知恵が根を張っていた。そして、その知恵は明るかった。他人の痛みを自分の痛みとして受け止める優しさのことを想像力というのなら、私たちは少々貧弱になってしまった想像力の翼をもう一度しっかりと広げたいものだ。
未曾有の時代の転換点に立って、日本人の本質というものについて山折さんと語り合えたことは、大きな喜びであった。感謝します。」

 

今日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

優しさの想像力の翼をもう一度広げたいですね。

 

参考:本「日本人が忘れた 日本人の本質」 著:山折哲雄さん・高山文彦さん
自然と接する 山折哲雄さんの「日本人が忘れた日本人の本質」より
日本人は夕焼けが大好き

 

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