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お祭りの後に直会(なおらい)を行うのはなぜ?


(写真:春日神社(石川県金沢市)HPより

 

もうすぐ夏、夏祭りですね

こんにちは。

夏至が過ぎますと、もうすぐ夏!ですね。

夏といえば、お祭り、盆踊り。

夏祭りの時は、こんなにこの町に若者がいた?といつもビックリ。

町を離れた若者たちも、この日ばかりは地元に戻ってくることはとっても嬉しいことですね。

今年の夏まつりも、若者たちの威勢のいい声で盛り上がりましょう。

さて、お祭りのときにいただく、直会はご存知ですか。

今日は、直会について。

 

直会(なおらい)とは

お祭りの後に直会(なおらい)を行うのはなぜ?

直会とは、神様に捧げた神饌を神職や参列者たちがいただくことをいいます。

このことから、直会はお祭りの後の慰労会のように思われることもあるようですが、直会はお祭り後の祝宴ではありません。

直会は献饌(神饌を神様に捧げること)と対になる、お祭りの重要な儀礼の一つなのです。

日本のお祭りでは神様と人が同じものを食するということが重要な意味をもっています。

人が捧げる神饌により神様は喜ばれ、初穂などによって霊力を高められます。

その霊力は与えられた神饌に移り、それを食した人の魂を清め、生命力を強めてくれるからです。

つまり直会とは神の霊力を分けていただくことなのです。
昇殿参拝をしたときに、神前に供えられていた御神酒をいただくことがあります。

これは簡略化した直会ということができます。

お供えとなったことによって神聖な飲料と化した御神酒をいただいて、その霊力を体に宿すための儀礼なのです。

参考:日本のしきたり~大切にしたい和の暮らし~

 

 

ありがとうございます。

日本全国に季節ごとにお祭りがあり、その数は、10万とも30万ともいわれています。

さて、お祭りとはなんでしょうね。

それは自然に対する感謝と、脅威にたいするお願いなのでしょうね。

春と秋には、豊作を願い、感謝。

夏には疫病と災害を恐れ、先祖の霊を慕い

冬には1年の穢れを祓い、新春への感謝。

お祭りなくして日本の一年は過ごせないですね。

 

今日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。

日本人の自然に対する感謝と畏敬の念が祭になるのですね。

 

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