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本「釈迦の教えは「感謝」だった」 世界で最初の「ありがとう」はお釈迦さま

 

 

「苦」とは「思い通りにならないこと」

こんにちは。

みななんはいろいろなことで悩んでいらっしゃいませんか。

悩むということは、思い通りにいかないことですはないですか。

釈迦は、思いどおりにいかないことを「苦」と言いました。

だから「思いどおりにしよう」とするのをやめて、すべて受け入れてみてはいかがでしょうか。

「受け容れる」と、誰のためでもない、もっとも得をするのは「自分」です。

自分自身が楽になりますよ。

 

「ありがとう」と感謝しましょう

釈迦が言った「受け入れることで楽になる」ということは、実は突き詰めていくと、感謝するところまでいくということになるのではないでしょうか。

受け入れるということの最高峰のポイントに、感謝という概念が存在するように思えます。

釈迦が残した言葉の中に法句経(ほっくきょう)というのがあります。

法句経182番

「人の生を受くるは難しく 限りある身の 今 命あるは 有り難し」

意味はこうです。

人が生を受けることは大変に難しく、限りある身、つまり寿命がふつう60年とか70年とか80ねんですが、その限りある身の現在、肉体をもらって生きていることがほんとうにありがたいことである。

この仏典原語の意味を漢文に訳し、言葉として残したのは玄奘三蔵ですが、玄奘三蔵が文字として残した、「有難(うなん)」という言葉が、実は日本語として、「ありがたし」という言葉のきっかけになりました。

そうすると世界で初めてこの「ありがたし」という言葉を使った人は、実はお釈迦さまということになるのです。

日本語の「ありがたし」の語源は、それを「有難」と訳した玄奘によるのですが、その前にその意味を残したのはお釈迦さまでした。

お釈迦さまの「ありがたし」という思想は、玄奘の「有難」という文字を介して、ついに日本に「ありがたし」という形で伝わるのです。

 

 

釈迦の教えたことは

「思い」を持たなければ楽になれるでしょう。

「思い」を持てば持つほど、悩み・苦しみが増えるのですよ。

「思い」を持たないで、今、目の前に自分を囲んでいる状況があれば、それを受け容れたらどうですか。

これが釈迦が提案したことだと思います。

 

このように、実は受け居れることをずっと高めていくと、仕方なく受け容れることから、次第に喜びを持って受け容れる、幸せを持って受け容れる、そして、感謝の心で受け容れるというところまで、人間は受け容れる心を高めることができるように思います。

釈迦が言った、受け容れる心というのは、その受け容れの最高峰は、「感謝」というところまでいくのではないでしょうか。

何かを叶えてもらったから、ありがたい、嬉しい、楽しい、幸せというふうにとらえているのは、感謝というレベルで言うと、まだまだなのかもしれません。

自分の思いや願いを叶えてもらったからありがたいのではなくて、今、おかれている状況そのものが、実はありがたさに満ちているのではなかったか。

「目が見えること、耳が聞こえること、呼吸ができること、食べることができること、自分の足で歩けること、話ができること、ありとあらゆることが全部、実は、受け容れた瞬間から、感謝になるのではないでしょうか。

(本「釈迦の教えは「感謝」だった」より 著:小林正観さん)

 

 

ありがとうございます。

そんなんですよね、みんな我がままですよね。

そう「我」がいっぱい。

お行儀が悪いと言って怒られますが、その行儀はいつから?誰が言ったの?

「立膝をついてはいけません」といいますが、平安の時代から都人も立膝ついて座ってますよ。

正座なんて、利休が茶席が小さいので場所を取らないようにともちいたもの。

それまではお茶席でもあぐらでしたよ。

多くの人が思う常識は本当に常識なの?

こうなってほしいなという思いも、まわりの人たちがみんなが思うからつられているだけではないですか。

でも、小さい時からお行儀や常識というその時の当たり前を教えてこられました。

だから、今、思い通りにいかないと悩むのでしょうね。

私もまだまだできませんが、あらゆることを受け入れられれば楽しいかもしれません。

「はいはい」って。

そして「ありがとう」って言葉をつけて受け入れられればもう最高!

そんな毎日を送っていきたいですね。

 

今日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。

いつも読んでいただいてるみなさまに、ありがとうございます。

(写真:タイ観光「ワット・プラタート・チョーへ―2」より)

 

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