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入れ違い雨龍(いれちがいあめりゅう)  家紋研究家 森本勇矢さん

入れ違い雨龍(いれちがいあめりゅう)

雨龍とは登竜門を経て、鯉が龍となる第一段階(※)の幼龍である「螭(ち)」と呼ばれる存在の通称である。
※これを龍鯉(りょうり)という。
形状は少し違うが、この紋は南禅寺の寺紋と同じで、位置が逆の形状だと天龍寺の寺紋である。
他に京都近郊では神泉苑の寺紋が雨龍。滋賀県の竹生島の都久夫須麻神社の神紋も雨龍で「雨龍に宝珠」を使用している。
雨龍はその名の通り、水神であり、水に関係する寺社で使われる。
例えば南禅寺はかつて流れていた「草川」、天龍寺は桂川の守護をしていると思われる。

雨龍は非常に臆病であるという。そのため臆病の代名詞としても使われていたようだ
何ともひょうきんで、その見た目から龍となかなか想像出来ない形状であるが、私の好きな紋の一つである。
(2017年12月27日  Instagram投稿)

【彩紋】
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著書:日本家紋大辞典

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