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感謝の言葉が豊かな日本人 さまざまな感謝の言葉があります

日本人が世界に誇れること

こんにちは。
日本でビジネスの第一線で活躍する、ハワイ生まれのルース・シャーマン・白石さんの著書「日本人が世界に誇れる33のこと」。
本のカバーにも「日本人がわかってない 日本人のすごいところ はこんなにある」と、そして「自身もとうよ日本人!」とも。
実際にどうなのでしょうね。今の日本人は。
特に若い子たちは日本をどう思っているのでしょうか。

ん?「日本がすごいかすごくないかなんて、どうでもいいではないですか。私たち的に楽しければいいじゃないですか。」
さてさて、私たちはこれから何を大切にして何を伝えて残していけばいいのでしょうね。
どちらにしても、ルースさんのお話をお読みください。
この本のなかには他にも彼女が感じた「日本人のすごいところ」がたくさん書かれてますよ。

 

感謝の気持ち

わたしが日本の文化のなかで特に尊敬しているのは、感謝の気持ちを表す表現が豊かであることです。
「ありがとう」の気持ちを忘れずに相手に表現する必要は、どの国でも母親や父親が子供に言って聞かせます。
わたし自身、両親に教えられ「Thank You」という言葉の意味の深さについてよく考えていました。
しかし、日本の日常生活にある豊かな「ありがとう」の感謝表現は、他の国とは異なります。

実にさまざまな、感謝を表すことばがあるのです。
「すみません」
「ありがとう」
「恐縮です」
「おそれいります」
「助かりました」
「お世話になりました」
「ご馳走様でした」
「お疲れ様でした」
長年日本にいても、その場その場で使い分けられる「感謝の表現」の複雑なニュアンスに戸惑うことがあります。

ちょっとしたおじぎなど、感謝を表すジェスチャーもたくさんありますし、お土産やギフトの文化に含まれる「感謝の心を表す行為」にも、深い意味や歴史があるようです。

 

 

 

「我」ではなく「相手」

日本人の社会では、ビジネスでもプライベートでも、感謝の気持ちを表すことが基本的な習慣となっています。「お礼の気持ち」をどのように表すべきかという「課題」を、無意識のうちにこなしてしまっているのです。
もちろん他の国にも、「家族を大切にする」「社会活動を行う」などのすばらしい共通認識がありますが、「ありがとう」をここまで極めている文化はありません。言うまでもないのですが、「ありがとう」を中心に考えると、必然的に「我」ではなく、「相手」がフォーカスされます。
相手のためにどのように言えばいいか、どのように動けばいいか、何を差し上げればいいかを日常的に考えるようになると、自己的ではなく外向きな視点をもつようになるでしょう。

時には、組織のチームワークやグループシンキングが上達します。

 

日本で暮らせて、ありがとう・・・

わたしの子供たちが小さいころ、よく横浜の市営バスを利用していました。

わたしが定期的に乗るバスが日野墓地を通る関係で、お墓参りをせれるご年配の方が多くいらっしゃいました。
それらのお年寄りたちのほとんどが、バスを降りる前に運転手さんに向かって「ありがとうございます」と声をかけていました。
目的地まで無事につれていってくれた運転手さんへの、「お礼」の気持ちを、当たり前のように、何気なく言葉にしていることに心を打たれました。

そうした文化が、子供たちにも根づいていることを、わたしは誇りに思います。

先日、子供とタクシーに乗り、十歳になった娘が下車する際に、無意識に運転手さんにちょっとしたおじぎをし、「ありがとうございます」と丁寧に言ったのです。
その瞬間、母親としてとても穏やかな気持ちになりました。

これからも日本人のお礼の心を、親子とともども、どの国へ行っても、大切にしていきたいと思います。

「日本で暮らせて、ありがとう・・・」

 

 

ありがとうございます。

この本は2012年に書かれました。
今から6年前ですね。
読んでいて、ありがたくて嬉しくて、そして、なんか恥ずかしい限りです。
そして、彼女が今の日本を見ても同じこと思うのかなって。

たかが6年、されど6年。
私も60歳になってから一段と年をとった考え方になってしまったのか「今の日本はどんな日本なのだろう」「これからの日本どうなっていくのだろうか」という思いがどんどん深くなってきてしまってます。

若い子と話していると、「それって年寄りの考え方」「時代は違いますよ」って言われると本当にそうなのかなって考えてしまいます。
でも、きっと、世界から見たらまだまだ素敵なことがいっぱいある日本、日本人ですよね。
私も数年前まで気づいていませんでしたが、多くの日本人が素敵な日本のことを知らないでいるのでしょうね。
そして、数年したら世界から見て素敵なことが1つもなくなっていたらどうしよう。

それは、私たちの責任ですね。
でも、DNAには刻まれているから大丈夫かな・・・。

 

今日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

日本は世界から注目されてますよ、それは、憧れとして。
文明だけでなく、これからは文化が必要だと思っている人たちから。

(初版2014.02 再編集)
(写真:ブログ「engram 記憶の痕跡」より)

 

 

本「日本人が世界に誇れる33のこと
著:ルース・シャーマン・白石

 

 

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