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霜降(そうこう) 朝夕にぐっと冷え込み霜が降りるころ

 

二十四節季で「霜降(そうこう)」のころ

こんにちは。

二十四節季で「霜降(そうこう)」の頃。
朝夕にぐっと冷え込み、霜が降りてくるころのこと。
初めは山の方で、十二月に入ると町にも霜がやってきます。

本当に冷え込んできましたね。
山間を歩くと色づいた落葉が。
サクサクと枯れ葉が気持ちよく迎えてくれます。
くぬぎや楢、樫や柏の木の実がどんぐり。
まん丸いものから、先のとんがったものまで形はいろいろ。
縄文時代には渋抜きをして食べていたといわれますが、種類によってはほのかな甘みがあるものもあります。
秋のどんぐり拾いは、子どものころの遠足の思いでです。

 

もみじ狩り

春の行楽がお花見なら、秋の行楽は目玉はもみじ狩りです。
もみじ狩りは古くから宮廷貴族の間で楽しまれ、その美しさは数々の和歌に詠まれてきました。
江戸時代になり、戦乱の世の中が終わると、庶民の間にももみじの美しさを楽しみ、宴を催す習わしが定着しました。

もみじの見頃は、地域や年によって異なりますが、十月中旬から十一月下旬となります。
紅葉前線は桜前線とは逆に北から南下していき、朝の最低気温が八度以下になると葉が色づはじめます。
桜の美しさは毎年変わりませんが、もみじは年によって美しさが変わるといいます。
一般的に九月から十月に上天気が続き、夜が冷え込む年には、とくに美しく紅葉するといわれます。

もみじの名所としては、層雲峡、奥入瀬渓谷、日光、箱根、高雄などがあります。
都会でも公演や並木道などでもみじの美しさを楽しむことができます。

 

落葉から伝統色をいくつ言えますか

紅葉した落葉を何枚か拾ってみると、遠目からは同じような赤に見えていた葉が一枚一枚微妙に違うことに気付きます。
黄色っぽい赤、華やかな赤、茶色っぽい赤・・・でもこんな時、「〇〇っぽい赤」じゃなくてもっと情緒ある表現で感動を表したいですよね。
昔からある日本の伝統色は自然や動植物から名前を取ったものが多く、その名前で呼んだとたんに色が表情を持ち始めるような風情ある名前ばかりです。
落葉を拾って「赤っぽい茶色だね」と言うより「海老茶色だね」なんてさりげなく言えたらちょっと粋ですよね。

伝統色を言葉で表すのは難しいですが、いくつかを。
頭に色目がうかんできますでしょうか?
「海老茶」・・・伊勢エビのような暗い赤茶色。葡萄茶ともいいます。
「狐色」・・・キツネの毛のような黄色っぽい茶色。
「鴇(とき)色」・・・トキの風切り羽の色。薄いピンク。
「山吹色」・・・山吹の花のような赤みを帯びた黄色。
「うぐいす色」・・・ウグイスの羽のような暗い緑褐色。
「浅葱色」・・・青みがかったネギの色。新選組の羽織の色で有名。

 

ありがとうございます。

春はお花見、秋は紅葉。
日本人は本当に自然を愛でながら上手に遊びますね。
それだけ、同じ日はなくいつも変化している日本列島。
なんて素敵なことなのでしょうね。
だから古よりいろいろなことに気がついてしまうのです。
今みたいにパソコンもテレビも携帯もないから、自然が一番の遊び相手。
とてもとても贅沢な遊び相手。

今日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
この週末は自然を遊びあいてにおもいっきりお楽しみくださいね。

 

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