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蓮の蕚(うてな)蓮台の事をいいます  松久佳遊さん「祈りの世界」より

 

蓮の蕚(うてな)

蓮台の事を指すのですね。
阿弥陀さまの両脇に観音菩薩と勢至菩薩がついておられます。
来迎の阿弥陀さま、いわゆる死者を迎えに来てくださるシチュエーションというか。
この場合の観音菩薩は、両手に蓮を持っているのですね。

この蓮のうてなに死者のタマシイを乗せて浄土へと連れて行ってくれるらしいです。

仏画では、阿弥陀さまは二十五菩薩と共に雲に乗って来られる様を描いたのがよく見かけます。

それぞれに楽器を持ってたり、踊っていたりして楽しそうな菩薩さまたちに囲まれています。
阿弥陀さまの側には必ず蓮を持って観音さまが従ってられますね。

皆で迎えに来てくれた場面です。
じつは連れてお帰りになる絵もあります。


(絵:阿弥陀來迎図)

「戻り来迎図」

蓮のうてなにちょこんと座ってるのをちゃんと描いてあって、少しナナメ後方から見た図などがあります。
ぼやっと見てるとなかなか気付かずじまいになるので、美術館などでもし見かけたらよく探してみてください。

ちなみに「見返りの弥陀」というのは、蓮のうてなに乗った死者が落っこちたりしてないか、気遣って振り返ってご覧になっている姿と聞いた事があります。
うーん、落っこちるんだー!

 

>松久宗琳佛所 松久佳遊さんのブログより

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