100年の軌跡 – 百年日記 – インタビュー②

100年の軌跡 – 百年日記 – インタビュー②
私がいつもいっぱい教わる素敵な鈴木一弘さん(鈴木時代裂研究所 所長)が、「100年の軌跡 – 百年日記」をつくられました。
100年間の日記を記入し、過去のことが時系列で理解できる画期的な日記帳です。
―――3種類ある時代裂について教えてください。
◆格天井更紗(ごうてんじょうさらさ)
この裂は、伊藤博文が所持していたものなのです。
この裂を再現し、最初に小袱紗と大袱紗をつくり、東京国立博物館に持っていったら「非常に素晴らしい」と言われ、そこで販売するになったのがきっかけで物つくりがはじまりました。
それまでは、父も裂をルーペなどで見て研究するのみで販売はしていませんでした。
これが、一番最初につくった裂なのです。
◆笹蔓手金更紗(ささづるできんさらさ)
加賀前田家のお殿様が所持していたもので、そこから流布して、東京国立博物館などにも保管されています。
◆ウンヤ手格天井更紗(うんやでごうてんじょうさらさ)
東京国立博物館に現存するものです。彦根の井伊家が所持していたものです。
100年もたすことを考えると、革でも難しいのです。
この日記は、膠で接着しており、修復しながら何年も使用できます。
染織・製本技術を残していくことにもなるのです。
100年の軌跡 – 百年日記 インタビュー①
100年の軌跡 – 百年日記 インタビュー③
100年の軌跡 – 百年日記 「内容説明」