松久佳遊 祈りの世界ー仏画と仏像 | 和の素敵
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松久佳遊 祈りの世界ー仏画と仏像

蓮の蕚(うてな)蓮台の事をいいます  松久佳遊さん「祈りの世界」より

  蓮の蕚(うてな) 蓮台の事を指すのですね。 阿弥陀さまの両脇に観音菩薩と勢至菩薩がついておられます。 来迎の阿弥陀さま、いわゆる死者を迎えに来てくださるシチュエーションというか。 この場合の観音菩薩は、両手に蓮を持っているのですね。この蓮のうてなに死者のタマシイを乗せて浄土へと連れて行ってくれるらしいです。仏画では、阿弥陀さまは二十五菩薩と共に雲に乗って来られる様を描いたのがよく見かけます。それぞれに楽器を持ってたり、踊っていたりして楽しそうな菩薩さまたちに囲まれています。 阿弥陀さまの側には必ず蓮を持って観音さまが従ってられますね。 ...

仏さまが持つ剣「利剣と宝剣」  松久佳遊さん「祈りの世界」より

  利剣(りけん)と宝剣(ほうけん) 仏さまで、よく持たれてるものに剣があります。 剣には利剣と宝剣があります。剣先に特徴があってシャープな感じのものと ふっくらと丸みを持たせたものとがあります。前者が利剣、後者が宝剣。説明に、利剣は降魔の思想を表示し、宝剣は自らの魔(煩悩)を倒す意味を持つ、と書いてありました…チョットムツカシイ。利剣は智門の諸尊に、宝剣は悲門の諸尊に、ともあります。なるほど、だからお不動さまは宝剣なのですね。というわけで持物はそれぞれ意味があるのでテキトーにしてはいけないんですね。ちなみに智門...

「開眼」 いちばん緊張する場面  松久佳遊さん「祈りの世界」より

  開 眼 仏さまの仕上げに開眼をします。おそらく制作過程でいちばん緊張する場面でしょうか。見てるほうもね。木地の仕上げであっても、彩色や截金、金箔の仕上げであっても最後に髪の色をぬって、さあ、開眼なんですね。眉毛と上瞼のライン、白眼と瞳、唇に朱をいれます。必要に応じてお髭もいれます。玉眼という目の部分にガラスの目を嵌める場合は内側から瞳を描き入れます。白眼には白い綿を使うのですよ。昔ながらのやり方です。いづれもなかなか難関なのです。如来や菩薩の綺麗な山形の眉もあれば、 お不動さまなど粗々し...

「彩色」昔はどんなだったのでしょうね  松久佳遊さん「祈りの世界」より

  むかしの彩色 むかしの彩色はどんなだったのでしょう?どんな材料をつかって、どのような手順でやったのでしょう?古いものを直に見て自分の持てる知識と教えていただいたり、文献を読んだりして得た情報から当てはまるものを集めて推測します。 端っこにほんの少しでも鮮やかな絵の具や装飾がみつかれば、それを手掛かりに、推測していけますね。時代は違えど同じ人間が拵えるワケだし、当時の材に彫刻をして彩色するとしたらどんなふうと分かる部分は沢山あります。天然の素材は時代が流れても手に入りさえすれば使うことが出来るのですね。コレが今でも結構手に入るの...

日本一美しい絵の具のこと、そして筆のお話し  松久佳遊さん「祈りの世界」より

  日本一美しい絵の具のこと 胡粉という絵の具があります。日本画の絵の具の中でも扱いにくいモノのひとつですね。もちろん胡粉にも種類がありますが、絵を描くにはなるべく良いものを選んでいます。胡粉の良さは、なんといってもその発色の美しさに他なりません。キメの細かさのせいなのか、輝くような美しさをもっています。他の絵の具に比べて拵え方も特殊です。日本画を習った方ならご存知と思いますが 膠を使う事は共通であるものの、胡粉は少々メンドくさい作りかたをします。1.乳鉢ですり潰す。 2.皿に取り濃い目の膠で練る。 3.しっか...

小さな小さな仏さまたち  最近一番びっくりしたこと⑤

  小さな小さな仏さまたち さてさて。浄住寺さま。そして、装潢師(そうこうし)の宇佐美さんにお越しいただきました。いよいよお釈迦さまの頭部から出てきた小さな包みの開封です。ちなみに装潢師とは、絵画や古文書など文化財の保存修理を専門とした技術者の事を言います。以前出て来た美しい写経なども装潢師さんにおまかせする事で、もっといろいろな事が分かってくる事と期待してます。とはいえ、開封作業はとてもデリケートです。時間をかけて少しずつ少しずつ竹のヘラで剥がしていきます。うーむ。せっかちな私にはとてもじゃないけど...

ご本像の頭部の内側から  最近一番びっくりしたこと④

  ご本像の頭部の内側から 浄住寺の本尊、釈迦牟尼像から納入品が出て来た件についてまだ細かいところはわかっていません。お修理は粛々と進んでいます。本尊の漆塗りの下に貼ってあった南無阿弥陀仏と書かれていた紙はずいぶんと虫に食われていたことからやはり新しく漆箔を施す事となりました。 まずは水で汚れや古い漆など木地が出るまで洗い落とす作業から始まります。接着力の落ちた古い膠も全て取り除き新しく接着していきます。要は、木で彫られた部分だけが昔のものであとは全て新しい材料でし直す方法です。 ...

出山釈迦とお地蔵さん  最近一番びっくりしたこと③

  出山釈迦とお地蔵さん 浄住寺の釈迦牟尼像のお話の続きなのですが、お預かりした仏像は実はあと二体あります。本尊 釈迦牟尼像のお厨子が安置されてた須弥壇上には 脇の隠れたスペースに無造作に片付けられた仏さまが二体ありました。ずいぶん痛んでるようです。この際なので、片付けも兼ねて全て須弥壇から降ろしたところ これまた珍しい仏さま、そしてお地蔵さまがおられたんです。  珍しいというのは、本尊よりも小ぶりのお釈迦さまの事なんです。いわゆる出山の釈迦と言われるカタチです。修行し痩せてぼ...

「紺地金泥」ご本尊の中から巻物  最近一番びっくりしたこと ②

  なんと!ご本尊の中から出てきた巻物に・・・ こんにちは。浄住寺のご本尊の胎内から巻物が・・・。巻物に何が書かれているのでしょうね。巻物を取り出してから三日後、関係者が集り、ご開帳。さて、何が書かれているのでしょうね?今日も、松久宗淋佛所の松久佳遊さんのブログより。  https://youtu.be/5mfywO-bYy8 何が出てきたか? つづきです。(前回はこちら)で、何が出てきたか。巻物が4点と、何やら包みがひとつ入ってました。外側を裂地で仕立てた巻物...

「大変!ご本像の中から・・・」 最近の一番びっくりしたこと①

  最近のビックリしたこと こんにちは。1月19日に書きました「浄住寺のご本尊 ご招魂抜き」のご本尊。松久宗琳佛所に修復のためにお預けしました。 2月17日のこと、松久さんより連絡があり、「すごいのが出てきました。来れませんか?」LINEで送られてきた動画と写真にびっくり。ご本像、本体には南無阿弥陀仏と書いた紙がいっぱい。そして、ご本尊の底を開けると・・・。 なんと、納入品、巻物を含めて5点もあるではないですか。 以下、松久佳遊さんのブログより、ご紹介 ...

阿茶の局→徳川和子→御水尾天皇→隠元禅師→鉄牛禅師→葉室頼隆

  二つのお寺  偶然ですが、かねがねご依頼のあったお寺へ続けざまに行っていました。片や京都 西京区の葉室山浄住寺そして片や東京 江東区の龍徳山雲光院全く場所も宗派も違う二つの寺ですが、不思議な接点があるように思いました。浄住寺の縁起は平安時代9世紀に円仁(慈覚大師)の創建で常住寺と号していましたが、13世紀に公卿 葉室家の菩提寺として浄住寺と改められ今に至ります。江戸時代初期に葉室頼孝が黄檗宗萬福寺の創建に力を尽くした鉄牛禅師に帰依した事により黄檗宗の寺となり浄住寺...

仏のイメージ  松久佳遊 祈りの世界より 

  仏像とはなんでしょうか?  紀元前に生まれたブッダから始まる教えが、飛鳥時代にもたらされ今に至ること。インド北部で生まれたブッダのことを口伝えであるいは経典で、広くアジアにそして大切に日本までもたらされてきたこと。ブッダ…お釈迦さまと呼びますね。お釈迦さまだけでなく教えのなかで他の仏さまも増えて行きます。それぞれの時代に、それぞれの国の人々がつくった仏像に出会うことのなんて不思議。みんなお釈迦さまのことを慕い、イメージをかたちに変えてきたのですよ。  そのお姿に手を合わせる   ...
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