日本の文化は「みぎわ」の文化  「ちょうど」の加減を大事にする

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「No」と言える?言えない!

こんにちは。数年前に「「NO」と言えない日本」という言葉をよく聞きました。
当時の社会人は「No」と言えない日本人といわれないように、国際社会人を目指す人たちは、ちゃんと「No」といえるように自分改革を行っていたとか。
そんななか、日米貿易摩擦の中ソニーの会長である盛田昭夫と政治家である石原慎太郎によって「Noと言える日本人」という本が共同執筆されました。
この本は何事も欧米を良しとして文明を追いかけるのではなく、日本人は日本人らしく他国に依存しない態度を取るべきだと私たちに対しての激であったと思います。

素敵な日本の文化を持つ日本人だからこそ「それは違うぞ」「文化、自然を大切にしよう」「もう争うようなことはやめよう」と日本人を鼓舞していたものと思ってます。
違った?

そもそも「Yes」「No]のどちらかしかないとその先には争いしか残りません。
でも、日本人の際を大切にする文化では争いを防ぐことができるのではないでしょうか。
今日は、元春日大社権宮司 岡本彰夫さんが書かれた「神様にほめられる生き方」の中より、「日本の文化は、「みぎわ」の文化」をお楽しみください。

 

日本の文化は、「みぎわ」の文化です

みぎわとは水際(みぎわ)、つまり陸地でもなし、水面でもなしという、水際すれすれのところに美しさを認めてきたのです。
時刻でいうならば、日暮れときの「黄昏(たそがれ)(誰(た)そ彼(かれ)=日が沈み、人の見分けがつかない時分の意味)」や夜明け前の「かわたれ(彼(か)は誰(だれ)=薄暗くて、彼は誰かはっきりわからない時分の意味)を喜びます。
暮れるでもなし、暮れないでもなしという時間を好むのです。
また、食べ物でも、極端に甘いものや辛いものよりも甘辛いものを好みます。

つまり、極端なものを嫌い、微妙な潮目を喜ぶのです。
日本人は極端なものを「いみじきもの」と表現しました。
「古事記」には、イザナギノミコトが「筑紫の日向の橘の小門(おど)の阿波岐原(あわぎはら)」という所で禊をされる場面がありますが、そのとき、「上(かみ)つ瀬は瀬速し(川上は流れが速い)、下つ瀬は瀬弱し(川下は流れが遅い)」
とおっしゃって、中つ瀬にお入りになります。

つまり極端なことを避け、中程をよしとされたというわけです。
両方の均衡をとり、「ちょうど」の加減を大事にする。
それが日本文化の特質の一つです。

 

 

どちらか一方に片寄らず中庸を好む

どちらか一方に片寄らず中庸を好むという特徴はいたるところに見られます。
たとえば、日本の文化は「雅(みやび)」と「鄙(ひなび)」の両方の文化をうまく取り入れています。

「雅」は「宮び」が語源で、宮廷風の洗練された様子を表し、対する「鄙」は田舎の風情をいいます。
たとえば茶道では、足利将軍時代は、きらびやかな唐物[中国や韓国の舶来品)が珍重されていましたが、室町中期になると「わび茶」の創始者とされる村田珠光や、彼に続く千利休の茶風が好まれるようになります。
そして、茅葺で粗い土壁の田舎風の茶室と真っ黒な楽茶碗でもてなす。
鄙びた茶へと変貌を遂げます。
しかし、同時に唐物も大切にされており、まさに「雅」と「鄙」が入り混じって完成したのが「ワビ」「サビ」のお茶なのです。

宮中の女官さんの髪型「おすべらかし」も同じです。
これは近世、女官が町娘の髪型である島田髷にあこがれて、宮中に取り入れたものです。

こんなふうに雅の世界では鄙にあこがれ、鄙の世界では雅にあこがれるというように、双方が交錯します。
日本の文化は、異なる文化の妙を巧みに組み合わせた、多様性に富んだものなのです。

 

 

 

 

本「神様にほめられる生き方」

著:元春日大社権宮司 岡本彰夫さん

 

 

 

 

ありがとうございます。

みなさんは争いを好みますか?好む人はいないですよね。
それでは、争いをなくするにはどうしたらいいでしょうか。
極端なことは駄目、避けなければ。
中程をよしとしよう。
どちらか一方に片寄らず、調和させることが大切なんですね。
簡単そうで難しいこと。

現代は、どちらか一方でなければ自主性がないとか言われてしまいますが、そうではなく、古来より、片寄らず調和させるとこを大切としてきました。

日本人は古来よりこのような際をとても大切にしてきました。
一日の間にも際はいろいろとあります。
きっと神さまのお力だと信じながら。

学びが多いですね。

今日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
「Yes」「No」もなく、白黒つけずにこの世の中が平和な毎日となりますように。

 



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