畳がもたらす癒しの効果

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畳がもたらす癒しの効果

日本家屋に古くから使われている畳。フローリングが主流となる昨今ですが、畳の敷かれた和の空間に足を踏み入れた時の懐かしくほっとする感覚は、日本人ならきっと感じたことがあるはず。この畳による癒しの効果、近年は世界でも注目されているといいます。

畳の歴史

そもそも畳はいつからあるのでしょうか。日本の文化は中国大陸から伝承したものが多いのですが、畳は、湿度が高く四季の気候の変化が大きい日本の風土で生まれた独自のものだそうです。現存する最も古い畳は、奈良時代に遡ります。東大寺の正倉院に保管される「御床畳(ゴショウノタタミ)」がそれにあたり、ゴザのようなものを重ねて畳床とし、表をい草のコモで覆って錦の縁がつけられていました。これを2台並べて、寝るときのベッドのように使用していたそうです。平安時代までは、現在のように敷き詰められるのではなく、座布団や寝具のようなものとして、置いて使われることが多かったようです。
鎌倉時代から室町時代にかけて書院造になってくると、部屋全体に敷き詰めるようになり、床材としての扱いとなっていきます。
そして安土桃山時代から江戸時代にかけて茶道が発展すると、町人の家にも徐々に使われ始め、さらに明治時代に入ると農村にも普及していきました。

まるで『天然のエアコン』。畳の優れた効果とは?

日本の風土の中で独自に生まれ普及していった畳ですが、その普及の背景には畳の持つ優れた特徴があります。
そのひとつが吸湿・発散作用。い草という自然素材でできた畳は、梅雨などの湿気が多い時期には1枚で500㏄の水分を吸ってくれるともいわれています。逆に部屋が乾燥してくると、畳に含んでいた水分を放出してくれます。部屋の湿度をコントロールし、自然と快適に保ってくれるのです。
また、断熱作用も優れています。畳の厚さは標準的なもので5センチ程度。この厚みの中に、たっぷりと空気のクッションを蓄えます。これが地面からの熱を遮ってくれるので、とても断熱効果が高く、畳の部屋は夏に涼しく、冬に暖かいのです。
さらには二酸化炭素やVOC(揮発性有機化合物)などを吸着して、部屋の空気をきれいにする力ももっています。
まさに日本の風土に合わせた『天然のエアコン』のような役割をしてくれているのですね。

い草のアロマ効果とは

畳の香りで、ホッとした経験はありませんか?その理由は、畳の香りが持つ成分にあります。畳の主原料であるい草には、「フィトンチッド」、「α-シペロン」、「バニリン」といった香りの成分が含まれています。
「フィトンチッド」は森林の香りの源であり、樹木から放散される芳香成分で、リフレッシュや精神安定、消臭、抗菌防虫効果があるといわれています。
また「α-シトロン」は、“ナガモルタ”というアロマオイルにも含まれる成分で、鎮静作用や寝つきを良くする作用があります。
さらに「バニリン」は、なんとあのバニラの香り成分。深いリラックス効果を生む甘い香りで、鎮静作用やストレスの軽減作用があるといわれます。
残念ながらい草から精油を採るのはとても難しいようですが、畳そのものから、こんなにアロマのような効果があるんですね。畳にごろんと寝転ぶと、それだけでほっとして、ついつい寛いでしまうのもうなずけます。

まだまだある畳の癒しパワー

また、人間は自分の皮膚の色に近い反射率の色を感じると、安心できるという本能があるそうなのですが、畳の部屋の反射率は日本人の皮膚の反射率とほぼ同じだそうです。
また“座”の空間である和室では、自然と目線が低くなるため、低い位置では心が落ち着く、という人間の本能も、働いているといえます。直に床に座る“和室”という空間、そして直接ふれる畳が、私たちの心を落ち着かせてくれるのですね。

最後に

フローリングが主流となった昨今ですが、このような畳の癒し効果は改めて見直され、最近では海外でも人気があるようです。畳のある家庭は離婚率が低く、夫婦円満である率が高いというデータもあるのだとか?!置き畳やい草ラグなど、手軽に取り入れられる商品も増えました。
日本の風土の中で生まれた畳の魅力を改めて知り、実際にその空間に身を置くことで、その癒しの効果をたっぷり味わってみてくださいね。

 

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