美しいおじぎは礼を重んじます。

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(絵:千代田乃大奥 お流れ3枚組:明治を代表する浮世絵師楊洲周延(ようしゅうちかのぶ)(1838~1912)による江戸城の大奥の年中行事や娯楽を主題とした浮世絵のシリーズ)

 

美しいお辞儀は礼を重んじます

 

こんにちは。

今日はお辞儀のお話し。

立礼は、いつでも、どこでも、道端でも知人とお会いしたときに行いますよね。

では、座礼は?

お茶や舞、そして武道をお稽古してる人には大切な座礼です。

今の時代、畳のない時代、座礼をすることがほとんどないのでは。

年始のご挨拶、座礼でご挨拶することも少ないのでしょうね。

 

お辞儀はいつごろから?

 

日本人がお辞儀を始めたのは、大化改新(645年)ごろと言われています。

それまでは、目上の人に対して土下座をしていたそうです。

邪馬台国について書かれた「魏志倭人伝」にも、「下戸(庶民)が大人(貴族)と話す時は、うずくまってひざまつき、両手を地について敬意を表す」という書かれています。

それが、大化改新の際に、土下座を止めてお辞儀に変更されたそうです。

お辞儀は中国の立礼を真似たもので、頭を下げることは無防備であることを示し、攻撃意識のないことを表現したものです。

しかし、大化改新以降もお辞儀の習慣は広まらず、天武天皇が土下座を禁止し、立礼に統一するというおふれを出してから、広がり始めたといわれています。
(参考:wikipediaより:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%8A%E8%BE%9E%E5%84%80)

 

お辞儀とは、礼を尽くすこと

 

頭を下げるのは、へりくだっているのではなく、「和」を求める古代から伝わる所作です。

おじぎは相手によって、「真・行・草」の三段階に分かれます。

真は最敬礼、行は敬礼、草は礼を示します。

これは漢字の「楷書・行書・草書」と同じ考え方。

つまり、おじぎにも、あらたまった礼と、ていねいな礼、親しみのこもった礼があるということです。

たとえば軽く頭を下げる会釈のとき、歩きながらより、一度立ち止まってからおじぎをします。

簡単なあいさつでも相手への敬意が充分に伝わります。

ただし、目上の人へのあいさつの場合、会釈では失礼になります。

 

座礼とは

 

座礼の場合も立礼と同様、おじぎの深さは三段階に分かれます。

正座して手をつき頭を下げるとき、一番深いおじぎは、相手の膝元に目線を落とします。

次に深いものは、目線を相手の胸元に、一番軽いおじぎでは、相手の口元あたりに目線を向けます。

このとき首だけ曲げるようにならず、上体ごとおじぎします。

単に頭を下げればいいのではなく、呼吸までも重要で「礼三息」といいます。

息を吸う動作に合わせておじぎをすると美しく見えます。

 

「礼三息」のおじぎとは
1.相手を見ながらあいさつの言葉を述べ、息を吸いながらおじぎをします。
2.手のひらを畳につけ、ひざ元の畳の目が見えたら息を吐き、心で三つ数えます。
3.息を吸いながら、ゆっくりと上体を起こします。手は手首からひざの上に戻します。

(文:坂東眞理子さんのご本「礼儀作法としきたり」より)

 

お辞儀という漢字

 

お辞儀という漢字は江戸時代からなんですね、びっくり。

古くは「時宜」と書いていたそうです。

「時宜」とは、物事を行うのにちょうどいい時期をいうそうです。

平安時代にはこのような意味で使われていましたが、鎌倉・室町時代になるとさまざまな意味で使われるようになったそうです。

物事が成立するのにちょうどいい状況、事態の意味になり、さらに状況に対する考えや気持ち、状況を見極めて対処することを意味するようになります。

さらに、積極的に物事に関わる意向の意味が派生し、この意向が他人への配慮や心配りになり、挨拶の意味になったそうです。

今のように頭を下げることに意味されるのは、江戸時代後期からだそうです。

(参考:語源由来辞典より)

 

よくありますが、今の当たり前は、昔の当たり前ではないのですね。

今日もビックリ!

 

ありがとうございます。

 

礼儀作法って「和」の心と形を身につけるために必要なことですね。

でも、今の世の中、しきたり、行儀、礼儀作法というと、苦手意識をもってしまい、「めんどう」「わずらわしい」「古くさい」などと拒否反応を示す人が多いようです。

昔からあたりまえに教えられていた、あたりまえのことなのに。

なんで今、出来ないんだろう、いや、知らないんだろう。

外国の人から見たら、日本のこの礼儀作法、お行儀がとても美しい所作に見えるのに!

もっともっと誇りを持ってほしいですね。

こんなに素敵な礼儀作法を。

 

今日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

素敵な日本の事、和の事をこれからも一緒に楽しみましょうね。

(旧文 2013.12.17 再編集)

 



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