「鷺娘」が大人気舞踊になったワケ  ときめき☆歌舞伎、第62回

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

 

ときめき☆歌舞伎、第62回

スポンサードリンク

「鷺娘」が大人気舞踊になったワケ

 

 

初春特別舞踊公演 壱太郎さんの鷺娘、よかったですね~。

「娘」らしさがいっぱいで、

可憐で、儚くて、切なくて、激しくて、苦しくて。

 

 

◆胸を掴まれるような音楽!

 

1月6日の「ときめき☆歌舞伎塾」で特別講師の今藤和歌美さんも

大好きな曲とおっしゃっていましたが、

とっても人気の高い舞踊です!

 

初演は、1762(宝暦十二)年 市村座。

六変化舞踊「柳雛諸鳥囀(やなぎにひなしょちょうのさえずり)」の中のひとつで、

大人気の女形 二代目瀬川菊之丞が踊りました。

江戸で廻り舞台を初めて使った舞台で、

江戸町人もビックリ!

ケレンたっぷりの舞台構成だったようです。

 

ですが、

初演以降、100年以上も途絶えていた舞踊なんです。

音楽と歌詞は残っていますが、

振りは、まったくわかりません。

 

復活したのは、1886(明治19年) 新富座。

「月雪花三組杯觴(つきゆきはなみつぐみさかづき)」の雪の部に、

九代目市川團十郎が初代花柳壽輔の振り付けで踊りました。

 

「ときめき☆歌舞伎塾」でもお話があり、実際に演奏を聴き比べていただきましたが、

「合方(あいかた)」が、かなり追加されたようです。

「合方」とは、歌と歌の合い間に三味線で聴かせる部分です。

 

鷺娘は、「三下り(さんさがり)」といって本調子から三の糸の音を1つ下げた

しっとりした音楽です。

長唄は、本調子~二上り、本調子~三下りなど

曲の途中で調子が変わること(変調)で、メリハリがついているそうです。

が、鷺娘は、最初から最後まで「三下り」。

しっとりが長く続く。

 

歌詞は、叶わぬ恋。

苦しくて、暗くて、重いです。

そう、初演の鷺娘は、単調で暗い音楽だったのです!!!

 

そこで、合方を随所に散りばめて

アップテンポや、激しく高ぶる音楽と振り付けで全体をドラマティックに変えました。

 

最後は、「ネトリ」。

余韻を愉しむような、ねっとりと静かな音楽ですが、

鷺が責め苦しみ息途絶えた後の悲しみや切なさが

ググッとせまってくる音楽です。

胸を掴かまれるようで、涙、涙、涙。。。

 

 

◆九代目團十郎の鷺娘は、飛んで行った?

 

今回の松竹座では

雪が積もる中、息絶えた鷺娘が横たわる幻想的な舞台でしたが、

九代目團十郎の鷺娘は

最後、死なずに

見得を切るか、飛んで消えていったそうです!

 

いつから死んじゃうようになったの???

 

鷺が最後に死ぬような振りが登場したのは大正以降のことで

バレエ「瀕死の白鳥」の影響のようです。

日本で「瀕死の白鳥」は、1922(大正11)年に初演されています。

 

けど

誰が、いつ、振り付けしたのか、探しきれませんでした。

どなたかご存知だったら、教えてくださいっ!!!

 

人気舞踊なので、たくさんの役者さんによって

数々の工夫が詰め込まれているんですね。

 

宙乗りで飛んで消えるのも、観てみたいですね!!

團十郎さんは、舞台上手へ飛んで行ったようですが

ヤマトタケルみたいに、成仏して3階席まで飛んでいったら

それもまた、素敵じゃないですか?

猿之助さんとか、やってくれないかな。

 

 



SNSでもご購読できます。

スポンサードリンク
Translate »