「日本の五感」 遠州茶道宗家十三世家元 不傳庵 小堀宗実さまのお話から

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「日本の五感」

遠州茶道宗家十三世家元 不傳庵 小堀宗実さんのお話し

 

こんにちは。

先日、学習院の関西桜友会(卒業生の会)の新年会でのこと。

二つ先輩の遠州茶道家十三世家元、小堀宗美さんの講演がありました。

とてもとても素敵なお話し。

茶道を通じて日本人の素晴らしい感性のお話し。

ぜひとも、みなさまにも聞いていただきたいお話しです。

簡単ではありますが、書いてみました。

宜しければ、ご一緒に。

 

日本人の五感

日本人の五感は非常に研ぎ澄まされています。

日常の中でそういった豊かな感性を持っているということです。

今日は私の茶道の体験というものを中心に「五感」について考えていきたいと思います。

五感というのは視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚の5つあります。

 

「視覚」について

視覚というのは、目で見て感じる感覚の事です。

見ると言っても様々あります。

目で見るは、視覚によって物の形、色、様子を見ること。

頭で観るは、眺める、鑑賞、芝居を観ること。

看護師さんが看るは、気を配る、世話をすること。

お医者さんが診るのは、診察することです。

見るといっても、これだけの種類があります。

 

観る

日本人の面白いところは、この2番目の「観る」こと。

つまり、目に見えないものを観るということが日本人は非常に優れています。

では、目に見えないものを観るという事はどういうことでしょうか?

推測 推し量ること。

推量 前提を元に論理的に推し量ること。

気づき 問題点を見つけること。

気配 状況から何となく感じること。

洞察 鋭い観察力で物を見直すこと。

目にみえてなくても推測したり、気づいたり、洞察したりするという感覚があります。

最近、これに新しくラインナップされた言葉に「忖度(そんたく)」という言葉がありますが、この「忖度」も上記の同等の意味であるので、決して悪い意味ではないです。

 

 

色々なものが観れる

もう一つ視覚の中には、「歴史・背景を観ることによって知る」という事があります。

茶道で言うと、床の間に掛けてある掛物を拝見します。

まず、何が書いてあるのか? 字なのか?

その文字を理解したら、だれが書いたのか?

そこから時代などたくさんのことが知れます。

そして、だれが所有していたか?

ということが分かります。

色んなものを観たときに、ただ「綺麗だな」「黒っぽいな」「白っぽいな」だけでなく、それ以外の情報も取得することが出来ますし、そこから感じるものもあります。

 

観る目利きは二通りあります

観るの中には「目利き」という事もあります。

目利きとは、道具などの価値を判断する事で、目利きには二通りあります。

一つは美術的価値、美術品として間違いのないものであるという判断。

もう一つは、これは売れるものだという判断するという目利きがあります。

どんなに美術的に素晴らしくても、今の時代あんまり人気がないというと値段は上がりません。

だけども、昔は美術品として格式が上にあるものではないけど、今は人気があって売れるという美術的価値よりも商業的価値のあるものもあります。

 

行間を読む

最後に観るの中には、行間を読むという事があります。

見なくても例えば、隣の部屋の襖越しに行われている音を聞くとか、隣からなんとなく漂ってくる香りを嗅ぐなど、今、何が行われているかが想像できます。

本でいえば行間を読むことです。

書いてないけど間に何が行われているか、自分の経験則からその間を埋めていくものの観方があります。

そういう事から今何が行われているかということが想像出来ます。

 

 

音を感じる

たちは、多くの混じりあった音の中から脳の中で知っている音を私たちの方で拾い上げて感じています。

自然の中では沢山の音が発生しているが、その中で自分がこれだというものを拾い上げて良い音だなと感じることがあります。

オーケストラだと静かに聞きます。

もう一つは、除夜の鐘のように、大晦日に鐘の音があると、「いよいよ年末だな」「年が変わるな」と感じるように、まじりあった音(自然界の音、生活音)の中から良い音を聞く感性がある。

茶室の中だと亭主もお客も無言の呼吸でいるが、色々な音はするけれども静かに感じ、あたかもお相撲の仕切りの制限時間いっぱいの行為と共通するところです。

 

聞こえない音

聴覚の中には「聞こえない音を感じる」ことも出来ます。

経験則で脳が知っていることです。

例えば、お茶会で亭主が行っている作業を襖越しで水屋担当のものが、中の音を聞くことによって今何をしているか想像し、考えることができます。

つまり、音を聞く行為によって、人間の集中力や洞察力を高め、心を清浄にしてくれます。

 

ありがとうございます。

小堀家元、素晴らしいお話しありがとうございます。

人間の五感、その中でも今日は視覚と聴覚のお話し。

視覚、そうですね、見えているものがすべてではないのですね。

日本人は、特に心で見ることを行ってきました。

心で見るとは、感じることですね。

感じることができるのは、繊細ということではないでしょうか。

自然とともに共生してきた日本人は、心で見てきたのですね。

改めて、日本人の素晴らしさを感じました。

次回は12日、聴覚の続きのお話しから。

一緒に学びましょうね。

 

今日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

日本は素敵な国ですね!

 



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