日本の五感 2 「聴覚」

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「日本の五感2」

遠州茶道宗家十三世家元 不傳庵 小堀宗実さんのお話し

 

先日書きました、小堀家元さまのお話の続き。

今日は「聴覚」についてです。

前回では日本人の五感のすばらしさ、特に視覚について書きました。

見るだけでなく、心で感じたり能で観たり、いろいろな見るがあるのですね。

さて、お茶を通じてどんな音が聞こえてくるのでしょうか。

さあ、一緒に楽しみましょう。

「聴覚」について

 

聴覚を簡単に言うと、音を感じる感覚の事です。

茶道の中でどういう音を感じるかというと

お点前で茶杓で抹茶をお茶碗に入れた後、茶杓についた抹茶を払うために「ポンポン」と打つ音

釜が煮える音

袱紗を捌くときの絹の擦れる音

お湯をお茶碗に注ぐ時の音

畳の歩く時のすり足の音

食事する時の箸で終了の音があります。

など、茶道の中でもたくさんの音があります。

 

 

自然界にも音はあります

 

また、自然界においても音があります。

その音をあえて合図として使うこともあります。

例えば、神社において神様が下(お)りたり上(のぼ)ったりする際の神官の声や太鼓の音もあります。

茶道の場合は、茶事の支度ができた案内として銅鑼(どら)を鳴らします。

大小大小中中大と 7つ打つ打ち方と

大小大少中と 五つ打つ打ち方

大小大と 三つ打つ打ち方と三種類あり、用意ができましたよと知らせます。

私たちは、多くの混じりあった音の中から脳の中で知っている音を私たちの方で拾い上げて感じています。

自然の中では沢山の音が発生していますが、その中で自分がこれだというものを拾い上げて良い音だなと感じることができます。

オーケストラだと静かに聞きますよね。

もう一つは、除夜の鐘のように、大晦日に鐘の音があると、「いよいよ年末だな」「年が変わるな」と感じるように、まじりあった音(自然界の音、生活音)の中から良い音を聞く感性があります。

茶室の中だと亭主もお客も無言の呼吸でいるが、色々な音はするけれども静かに感じ、あたかもお相撲の仕切りの制限時間いっぱいの行為と共通するところです。

 

 

聞こえない音

 

聴覚の中には「聞こえない音を感じる」ことも出来る。

経験則で脳が知っていることです。

例えば、お茶会で亭主が行っている作業を襖越しで水屋担当のものが、中の音を聞くことによって今何をしているか想像し、考えることができます。

つまり、音を聞く行為によって、人間の集中力や洞察力を高め、心を清浄にします。

 

ありがとうございます。

 

私も少しだけお茶を嗜みます。

お茶席の中で、会話はありませんが、いろいろな音が聞こえてきます。

それぞれの音を感じる!楽しむ!

いろいろな音を聞いてみてください、探してみてください。

いくつの音が聞こえましたか。

ほら、お茶のお席がより一層、素敵なお席になりましたでしょ。

もしかしたら走馬燈のような時間になるかもしれませんね。

 

私は衣擦れの音が大好き。

だから着物が大好きなのかな。

今日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

 

 



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