「布施」とは、自分のためではなく、相手のために尽くすこと

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「布施」 相手のために尽くすこと

 

こんにちは。

今日は旧暦の1月26日、友引(甲辰(きのえたつ)

 

「水温む(みずぬるむ)」季節

 

「水温む(みずぬるむ)」季節となってきました。

春先になると川や池などの水に「どことなく春の暖かさを感じる」、そんな気配を感じます。

たしかに春まだ浅い水辺に立つと、水の動きや色合いに、冬と違った趣があります。

冬の間は手を切るようだった水道の水に温かさを感じることで、春の到来を知ることもあります。

「温む」という言葉には、冷たい冬から解き放たれる喜びのような、ほの明るい、柔らかな語感がありますね。

 

さて、今日は、薬師寺管主 村上太胤猊下の「仏法の種まき」のご本より、「布施」とは?です。

 

お釈迦さまの「六波羅蜜」とは

 

お釈迦さまがお説きになった仏教には、私たちを苦から救うためのさまざまな教えがあります。

その中でも私がとても大切だと思っているのが、「六波羅蜜(ろくはらみつ)」です。

六波羅蜜は「布施(ふせ)・持戒(じかい)・忍辱(にんにく)・精進(しょうじん)・禅定(ぜんじょう)・智慧(ちえ)」の六つの行のことで、これを実践することによりお釈迦さまの智恵と悟りを得ることができるのです。

 

一つ目の「布施」の「布」は「ぬの」を指すのではなく、「あまねく」という意味です。

つまり、布施とは、あまねくみんなに施すことです。

お金や物品を施すことを「財施(ざいせ)」といい、教えや心を施すことを「法施(ほっせ)」といいます。

ですから、お金がなくても布施はできます。

見返りを求めず、相手のために尽くそうとする行為はすべて布施です。

自分のためではなく、相手が喜んでくれることをすることが布施の実践です。

 

 

百八つの煩悩、三毒とは

 

人間には百八つの煩悩があるといわれていますが、その中心は「貧(とん)・瞋(じん)・痴(ち)」という三毒です。

すなわち、「貪り(むさぼり)」と「怒り」と「愚痴」の三つで、赤鬼、青鬼、黒鬼にもたとえられます。

節分で「鬼は外」といって豆まきをしますが、それと同じように、「鬼は外」と自分に言い聞かせ、心の鬼を追い出しましょう。

自分中心の考え方を捨てることで、心の中にいる三匹の鬼を退治することができるのです。

 

三毒の中でも貪りの心は特に強いので、六波羅蜜の最初に布施が説かれています。

何でも欲しがり、それを手放さないのが貪りの心ですから、私たちの心にある財への執着を捨てていくことが修行の第一歩です。

お賽銭箱に「喜寿箱」と書いてあるのは「喜んで捨てなさい」という意味です。

いやいや捨てるのではなく、喜んで捨てることが大切です。

けれども、すぐにはそんな境地にはなれないかもしれません。

だからこそ、修行の第一歩として布施があげられているのです。

最初のうちは「いいことをしよう」と意識して、自分を捨てて、相手のことを思う訓練をしなければなりません。

そして、次の持戒・忍辱・精進と進むうちに、自然に布施の心が働きだし、喜んで捨てることができるようになるのです。

 

 

ありがとうございます。

 

布施をするときにもっとも大切なのは、見返りを求めないこと。

布施は一方通行です。

「お礼の言葉がない」と思ったら、それは見返りを期待しているわけですから布施にはなりません。

布施をすることで、自分も幸せになれるのです。

布施をする方にも感謝の念が生まれます。

仏教の根本的な精神の一つに「二利同時」というものがあります。

これは自分が幸せになるには、まず人を幸せにしなければならないという考え方です。

自分と他人が同時に幸せになるために布施の実践があるのです。

 

 

布施できますか。

布施してほしいと思ってしまうかも。

どうしても見返りを期待して、何かをするのが現実かもしれません。

だからこそ、布施、苦から救う教え「六波羅蜜」の最初に出ているのでしょうね。

 

財がなくても施せるのが、「無財の七施(しちせ)」

眼施(げんせ)    優しいまなざし
和顔施(わげんせ)  笑顔
愛語施(あいごせ)  いたわりの言葉づかい
身施(しんせ)    人のために体を使う
心施(しんせ)    哀れと思う慈悲の心づかい
牀座施(しょうざせ) 席をゆずる
房舎施(ぼうしゃせ) 宿を提供する

これらを施すことによって、人に喜びを与え、自分の心も豊かになりますね。

できることから。

 

今日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

 

参考:「持戒」とは、おこないを振り返り、規律正しくすること
やせ我慢のすすめ
   これからは心の時代

 



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