「無」とは②  無の追求で精神的な満足を得られます

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「無」は「舞」と同じ?

 

こんにちは。

昨日に続いて、今日も「無」のお話しです。

「無」とっても難しいことですね。

いつも困ったり悩んだら、「どうしてこの字はできたのだろうか」と白川静先生の世界に探しに行きます。

「無」、この漢字を見て、あれ似ている漢字があるなと思いませんか。

そう「舞」です。

文字だけではありません。

礼儀にはずれたことを「無礼」といいますが、この場合のように「無」は「舞」と同じ「ぶ」とも読むます。

「無」は人が衣の袖に飾りをつけ、その袖をひるがえして舞う人の姿を表しています。

そう、無は舞の元の字の形なのです。

漢字のルーツは物の形を文字にしましたから、「無」という形のないものを漢字で表せないので、本来は「まい」を表す「無」を使って表すようになったそうです。

さて、今日は小川仁志先生の「無」のお話しをどうぞ。

 

無を追求し、それを極めること

私たちはこの上ない精神的な満足を得ることが出来ます

 

古代ギリシア以来、西洋では存在の意味を問い続けてきました。

「無」からは何も生じないと考えていたからです。

これに対して、日本ではそうした西洋のいわば「有」の哲学に対して「無」の哲学こそが独自のものとして提起されたといっていいでしょう。

その典型が、日本を代表する哲学者、西田幾多郎の思想です。

ただ、それ以前から、仏教の禅宗などで無について探究されてきたのも事実です。

そうした歴史を踏まえたうえで西田さんは「無の哲学」ともいうべきものを大成したのです。

西田さんは、あらゆる物が「場所」という概念から生じると考えます。

その場所の概念を極大化していくと、それは無になるというのです。

というのも、逆に場所が有だとすると、ある有を生み出すにはそれより大きな有が必要になります。

つまり、無限に大きな有を生み出すにはそれ以上に大きな有が必要になるわけですが、無限より大きいということは考えられません。

だから無こそが無限であり、すべてを生み出す場所だという結論になるのです。

この場合、無はもはや有の対立概念ではなく「有も生み出す絶対的な場所」という意味で、「絶対無」とよばれます。

西洋哲学には「無から有は生じない」という原理がありますが、日本思想の場合はそれは十分可能なのです。

このように無を肯定的にとらえる思想は、日本独自のものだといえるでしょう。だから何もない庭を美しいといったり、絵の中の空白部分がいいといったりするのです。

 

 

「無」からアプローチしてみよう

 

あるいは物がないことさえ、いいことだとされることがあります。

「断捨離」のように不要なものを持たないライフスタイルが流行するのは、無をよしとする日本の思想が背景にあるからではないでしょうか。

したがって、物事を考えるときは、何かをつくったり、買ったり、増やしたりするというところから始めるのではなく、いかになくしていけるか、無に近づけることができるかというアプローチをしてみるのはどうでしょうか。

浪費癖が止まらず、毎日カード支払いに苦労する人が増えているという話をよく聞きますが、それもまた無を追求することで解消されうように思います。

消費というのは、物を買ったり、増やしたりすることに意味があります。

買い物をしてストレスを発散する人もいます。

この場合、欲しいものを手にいれるというより、それを購入したという行為そのものに満足している側面があるのです。

いわばそれは、何かを増やしたことへの満足感であって、有という目的を達成したからこそ喜びが得られるのです。

とするならば、同じく無という目的を達成したときもまた、何らかの喜びが得られるのではないでしょうか。

ただしこの場合は、何かを増やしたことに対する満足感ではなくて、増やさなかったことに対する満足感ですが。

「無」の追求で精神的な満足を得られる

 

なんだかおかしなことをいっているように聞こえるかもしれません。

でも、世の中には節約自体に満足を覚える人もいますし、物を捨てれば捨てるほどすっきりする人もいます。

そちらのほうにベクトルを向けることさえできれば、得られる満足感は消費によるものであろうと、「断捨離」によるものであろうと何ら変わりません。

先ほど、「無は有さえも生み出す」といいましたが、この場合の有は決して物質的な満足ではなく、精神的な満足にほかなりません。

無を追求し、それを極めることで、私たちはこの上ない満足を得ることができるのです。

なぜなら消費を際限なく追求するのには無限のお金が必要ですが、無の追求は自分次第でいくらでもできるからです。

参考:哲学者が伝えたい人生に役立つ30の言葉 和の哲学編 著:小川仁志

 

 

ありがとうございます。

 

なるほど、求めるのではなく無くしていく。

人は求めてばかり、してもらいたがりや。

さっそく、捨ててみましょう。

机の上も、何もおいてない机を望んでいるのに書類だらけ。

他にも捨てたいものがいっぱい。

さあ、今日は捨てる日にしましょう。

そうそう、捨てることもですが、買わないことも大切ですよ。

 

今日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

 



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