竹ザルは古き良き日本の道具。竹ザルの使い方6選

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竹ザルは古き良き日本の道具。竹ザルの使い方6 選。

竹ザルは、古くから日本の台所に欠かせない道具として、親しまれてきました。非常に万能であり、使い勝手の良い道具です。竹の清々しい香りは、私たちの生活に涼を届けてくれます。今回は竹ザルの歴史と6つの使い方、お手入れ、収納方法をご紹介いたします。

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竹ザルの歴史

竹で編んだカゴは縄文時代の遺跡から出土していて、既にこの頃から使われていたことが分かっています。その形状は、現在のザルとさほど変わらない形だったと言われており、古くから日本人にとって必需品であったようです。

ザルと呼ばれるまでには、様々な変遷があります。平安時代の辞書「和名類聚抄」では、ザルを「笊籬」と書いて「むぎすくい」と呼んでいました。室町時代の辞書である「下学集」では、「そうりいがき」と呼んでいたことが記されています。

地域によって呼び名が変わり、「みそこし」「そうりいかき」「いがき」「いかき」とも呼ばれていました。江戸時代に入ってから、「そうり」の読みが転じて「ザル」という名前が定着していったようです。

ザルの使い方は、麺の伝来と深く関わっています。平安時代の「和名類聚抄」では、「麦索(むぎなわ)を煮る籠なり」という記述があります。奈良時代に中国から入ってきた、「麦索」という麺を茹でる時に使っていたようです。

南北朝時代の絵巻には、茹でた麺をザルに盛って取り分ける様子が見られます。このころのザルは、主に湯切り・水切りの用途で使用されていたことが分かっています。

室町時代になると、ザルに「濾す」という新しい使い方が加わります。お味噌汁が普及するようになると、お味噌をこすための小さなザルが重宝されるようになるのです。

江戸時代に入ると、ザルの用途も広がり、使い方に合わせたザルの種類も豊富になっていきます。洗った野菜の水を切る目の粗いザルや、お米をとぐための深いザル、蒸し料理用のザルなどがあったようです。また、それまでの竹ザルに加えて、金網のザルが登場したのもこの頃だと言われています。

明治、大正、昭和と庶民の生活に密着していた竹ザルは、ほんのつい最近まで台所になくてはならない道具でした。年末には新しいザルを用意し、お正月を迎える準備をしていたものです。

しかし、戦後、高度成長期になるとプラスチック製の安価で使いやすいザルが広まります。現在では、衛生的で丈夫なステンレス製のザルが主流となり、日本の古き良き道具である竹ザルを台所で見かけることは少なくなってきているようです。

竹ザルの使い方6選

今では頻繁に使われなくなった竹ザルですが、以下のような素晴らしい特徴があります。

・竹が余分な水分を吸うため、水切れがいいこと
・高温、酸性・アルカリ性に強いこと
・正しいお手入れをしていれば何十年も使い続けられこと

竹ザルの価格は、様々です。100円ショップで手に入るものもありますし、専門店が手掛ける国産の竹ザルであれば、数千円の値が付きます。

使う食材や調理方法などの用途に応じて、ザルの種類もたくさんあります。どれも使い勝手のよい形に作られており、日本人のきめ細やかな工夫を感じる事が出来ます。

これからご紹介する、竹ザルの6つの使い方を覚えれば、食卓や生活に古き良き日本の知恵を取り入れることが出来るのではないでしょうか。

①湯切り・水切り

ザルの基本的な使い方と言えば、湯切り・水切りです。古くから、湯切り・水切り用の道具として重宝されてきました。中でも、編目が粗いザルは麺類の湯切り・水切りにもってこいです。うどん・そば・素麺だけでなく、パスタの湯切りにも使えます。

野菜を洗った時、一時的な置き場所としてもぴったりです。茹で野菜を冷ます時にザルにあげておけば、ビタミンを逃さずに水切りすることができます。また、竹ザルを使って豆腐の水切りをすれば、キッチンペーパーが要らないのでエコですよね。

②お米をとぐ

お米をとぐときに竹ザルを使うと、お米が美味しくなると言われています。ボウルで洗うと、米ぬかを含んだ白いお水をお米が吸ってしまい、味が落ちてしまうのです。その点竹ザルは水切れがよく、お米を清潔な水で手際よく洗うことが出来ます。お米をとぐときは、編目の細かい深めの竹ザルを使うといいでしょう。

③蒸す

竹ザルは、とても熱に強い道具です。お店で出される蒸し料理には蒸篭が使われていると思いますが、竹ザルで蒸篭の代用が出来ます。深め土鍋に水を張って、上にザルを置けば簡単な蒸篭の出来上がりです。専用の道具を用意しなくても、竹ザルで蒸し料理を作れます。

ただし、お使いのザルの種類や熱源などで蒸し料理が出来ないこともありますので、その点はご注意ください。

④干す

干し野菜や、干し果物を作る時にも竹ザルの出番です。竹ザルであれば、乾燥させても野菜や果物がくっつきにくく、うまく干すことができます。

梅干しの乾燥、干し芋や干し柿も簡単に作れます。お盆のように丸くて浅いザルが最適です。野菜や果物は干すことで栄養が凝縮されて、味も濃くなります。また、乾燥させると長期保存が可能です。

⑤器として使う

竹ザルは、様々な料理の器としても活躍します。特に夏は、器に竹ザルを使うだけで食卓が涼やかになるものです。和洋中、どのお料理にも組み合わせやすく、竹ザルの素朴な佇まいは料理の魅力を引き立てます。
また、竹ザルは軽くて割れる心配がないため、お子様のいらっしゃるお家でも安心して使う事が出来ますね。

・麺類

ザル蕎麦やザルうどんに代表される、麺の器として竹ザルは大活躍します。竹ザルであれば、麺を水で絞めてそのまま食卓に出す事が出来、とても便利です。また、竹ザルはプラスチックや金属製のザルより水切れが良いと言われているため、麺がのびる心配がありません。

竹ザルに盛られた麺は涼しげで、いつもより美味しそうに見え、夏の暑さで衰えた食欲の増進にも繋がります。

・鍋の時の野菜

お鍋の季節など、大きな竹ザルにお野菜を盛って出せば、それだけで見栄えがよくなります。竹ザル1つで、お店のような雰囲気を感じることができるでしょう。麺類同様、洗った野菜から順に竹ザルに並べ、そのまま食卓に出せるので、時短にもなります。

・湿気の多い料理

おにぎりやパンなど、湿気を逃がすことで美味しくなる料理には竹ザルを使うことをおすすめします。おにぎりを竹ザルに乗せれば余分な水分が早く抜け、おにぎりの締まりがよくなります。焼き立てのパンを竹ザルに置いておけば、湿気でしぼむこともありません。

竹ザルの効果で、枝豆に代表される茹で野菜はホクホク、揚げたての天ぷらはさくさくした食感を保つことが出来ます。

・その他

お菓子を竹ザルに盛るだけで、いつもとは少し違う雰囲気を演出できるでしょう。ワンプレート皿として、色んなおかずをのせるのも楽しいでしょう。また、食べ物だけでなく、おしぼりを小さな竹ザルにのせてお客様に出せば、おもてなしの心が相手により伝わるはずです。

⑥収納カゴ

竹ザルを収納カゴとして使うアイデアもあります。ハンカチやタオルをまとめておくのもいいでしょうし、玄関に小さな竹ザルを置いて鍵入れにしてもいいでしょう。

竹ザルに食器を分けて入れておけば、オシャレなうえにすっきりと収納できます。入れるものは選びませんので、アイデア次第でセンスが光る収納になるはずです。

初めて竹ザルを購入される場合は、上記の使い方を参考に用途に応じた大きさのものを選びましょう。使い勝手がいいなと感じてから次を買い足せば、自然と竹ザルを生活に取り入れることが出来るでしょう。

竹ザルのお手入れ方法

いかがでしたか?思った以上に、竹ザルの使い道は多岐に渡っていたのではないでしょうか?1つは持っておいても、損はない道具だと思います。 しかし、竹ザルを末永く愛用するためには、そのお手入れ方法をしっかりと覚えておく必要があります。

竹ザルを使った後は、タワシなどでよくこすり、洗剤を使わずに熱湯をかけて消毒しましょう。普通の食器と同じように中性洗剤で洗うことも出来ますが、洗剤の香りが竹ザルに残る可能性があります。洗剤を使ったときは、通常よりもよく水洗いをして、仕上げに熱湯をかけておくといいでしょう。

編目に挟まった食べ物は、爪楊枝などで丁寧に取り除いておくことも忘れてはいけません。汚れが残っていると、カビや臭いの原因になってしまいます。

竹ザルは、とても乾きやすい道具です。洗ったあと、しばらく風通しのいい場所に置いておけばすぐに乾いてくれます。速乾性に優れているとはいえ、生乾きのまま収納してしまうとカビが発生しやすくなります。カビの繁殖を抑えるために、食品用のアルコールスプレーを使う方法もあります。

しかし、竹ザルを使い続けるためには、出番を増やして小まめに使うことが一番大切です。

竹ザルの収納

洗い終わって完全に乾燥したら、ビニール袋などには入れず、通気性のよい場所で保管するようにしましょう。シンクやコンロの下の収納は湿気が溜まりやすいので、避けた方が無難です。直射日光にも気をつけましょう。

また、竹ザルの上に重い物を重ねてしまうと、形が歪んでしまいます。上には何も置かずに保管するのがいいでしょう。

いろいろな注意点を考えると、竹ザルは見せる収納に向いているかもしれません。見た目も美しいので、台所の目のつくところに掛けてあるだけで様になります。台所のワンポイントとして、竹ザルを見せるのもいいかもしれませんね。

まとめ

私たちの暮らしには、新しく、近代的な、便利で使いやすい道具がたくさんあります。しかし、古くから私たちの生活に密着してきた竹ザルも、とても機能的で役に立つ道具です。

竹ザルを食卓に並べれば、その自然な佇まいでいつものテーブルコーディネートにアクセントを加えてくれるでしょう。調理器具として使えば、献立のレパートリーも広がるはずです。また、竹ザルの清々しい香りは、気持ちを落ち着かせてくれますよ。

昔ながらの竹ザルを、ぜひ毎日の暮らしに取り入れて頂ければと思います。

 

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