飲茶の風をたどって 「飲茶のおこり」

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喫茶は身体を良くしてくれます

こんにちは。

お茶の花をご覧になったことありますか。
今、ちょうど可愛く咲いているころです。
中国の「桐君録(どうくんろく)」によると、「茶の花の形は梔子(くちなし)の花の如くで、その花の色は白い」とあります。
「茶経」にも「茶の樹の葉は梔子の葉に似ていて、その花の白いことは薔薇の如くである」とあります。

宋の国からお茶の種を持ち帰ってきた栄西の「喫茶養生記」には、「茶は養生の仙薬であり、人の寿命を延ばす妙術を具えたものである。」と書かれています。
現代のようにエビデンスがあるわけではありませんが、茶の効能は長い経験から語られるようになったのでしょうね。
中国の書「広雅(こうが」」によると、「それ茶を飲めば、酒の酔いを醒まし、眠気を起こさしめない」とあります。
神農の食経には「茶茗は永く服用するがよく、人を愉快な気持ちにさせる」とあります。
華佗(かだ)の食論によると「茶を長く喫すれば、意力を益す」と。
壺居士(ここじ)の食忌によると「茶を永く喫すれば、羽が生じて仙人と化し、韮とともに食うと人の身を重くさせる」とあります。
陶弘景(とうこうけい)に新録によると「茶を喫すると身を軽くし、骨の苦しみを換える。骨の苦しみとは、すなわち脚気である」とあります。
杜育によると「茶は精神を調え、内臓を和らげ、身体の疲労をやすらかに除く」ともあります。

すべて経験から書かれていますが、それだけ効果を感じていたから書かれたことでしょう。
そんな茶について、栄西の「喫茶養生記」からもう少し学びましょう。

 

飲茶の起こり

中国・朝鮮や東アジアの国々を旅行し、同じ嗜好ながら食べもの、飲みものの微妙な味わいの違いを幾度か経験したが、その違いの一つに飲茶がある。

茶といえばすぐに酒を思い起こすが、飲酒にしても同じアジアの国々でも、その飲み方が随分異なる。
飲茶・飲酒を一例にとっても、それぞれの国にあってそれぞれにその風を別にする歴史があり、また変遷のあることをつくづく感ずる。

我が国に飲茶の風が伝わったのは、恐らく中国からであろうが、中国でこの風が起こったのは、陸羽の「茶経」に記すところによると、神農氏に始まったとし、唐代になると盛んになり、長安・洛陽はいうに及ばず、荊州すなわち湖北省江陵あたりから渝州すなわち湖北省江陵あたりから渝州すなわち四川省重慶付近にまで及んで、軒並みに皆が飲むほどになっていたと伝える。
それが宋代になると一層広まったであろうことは、「茶経」に並ぶ書といわれる蔡襄(さいじょう)の「茶録」や徽宗皇帝の撰という「大観茶論」のような茶書が著わされ、そのなかで飲茶のことを縷々(るる)として記している一言を見てもおよそ知り得る。
もちろん、そこには茶の製法の発達があり、したがって飲み方の違いが起こっていることはいうまでもない。

 

茶の産地

茶の製法をいうには、もちろん茶の栽培があったわけであり、需要供給の原則は昔とて変わることなく、飲茶が流行するに伴ってその需要に応えるべくその栽培が広く行われることになったわけであるが、栽培にはおのずから気候・風土・地味の条件があり、したがって、茶の産地というものが、すぐれた茶を生産するために定まるということになった。
そうした点についても「茶経」などに詳しくそれが記され、生産された茶の良し悪しについてもいっている。

もっとも、飲茶が盛んになるには、飲んでそれなりの効用があってのことでなくてはならず、事実「茶経」はそのことを記すに併せ、飲み方を誤ると逆効果になるともいっている。

茶の効用

効用といえば、同経に「忿(いか)りをのぞくには酒を飲むのがいいし、ねむけを払うには茶を飲むのがいい」(意訳)とある。
まことに酒・茶についていい得て妙なるもにがある。
ねむけを払う効果があることは科学的に確かであり、緑茶はカフェインとビタミンCとを多く含有し、カフェインには利尿作用と共に強心作用、興奮作用があり、ビタミンCには壊血病を防ぐ作用があるといわれる。
昔の医学知識ではカフェインを発見することはできなかったが、飲めば作用するその効果のあることについては、長い経験からそれを知っていた。

 

ありがとうございます。

変な言い方ですが、今ではお茶はただ飲むお茶であって、体にいいと思って飲む方は少ないのではないでしょうか。
人を愉快な気持ちにさせ意力を益し羽が生じて仙人と化すと言われていたのです。
改めてお茶を見直すときに来ていますね。
心身共に健康を目指す私にとって「茶」のすばらしさをこの世の中に広げていきたいです。

今日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
お茶のすばらしさを知って、お茶を楽しく喫してくださいね。

 

本「栄西 喫茶養生記」全訳注:古田紹欽さん



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