「起き上がりこぼし」七転び八起き 不屈の精神で平和を願う

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「起き上がりこぼし」七転び八起き

こんにちは。

七十二候では「草木萌え動く」ころ。
しだいにやわらぐ陽光の下、草木が芽吹きだすころです。
冬の間に蓄えられていた生命の息吹が外へ現れてきます。

ふと気がつけば道ばたに咲いている名もない花に目を向けてしまいませんか。
その花に向けて歌にするほどに、古来自然と人は近しく暮らしていました。
雨水も末候となると春に気配が増し、草木の息吹をそこそこに感じてきます。

さて、先日、京都伝統工芸館に卒業生の作品展に行ったとき新谷管長さんより「起き上がりこぼし」京都展に達磨さんを書いてくれませんかとお話をいただき、稚拙ではございますが参加させていただきました。
久しぶりに絵を書いたと思います。
楽しかったです!

 

「起き上がりこぼし」京都展とは

福島県会津地方に古くから伝わる郷土玩具「起き上がりこぼし」は、どんな困難に出合っても・何度倒れても・また必ず起き上がるという、東北人の七転び八起きの「不屈の精神」をその愛らしい姿で現しています。

「起き上がりこぼし」絵付けプロジェクトは、長く祖国日本を離れフランスで活躍中の日本の代表的なファッションデザイナー高田賢三さんの発案で、伝統的な会津の職人さん手作りの無地の張り子「起き上がりこぼし」に、一日も早い震災からの復興を願ってくださっている世界中の日本ゆかりの方々、世界で活躍される日本人の方々に復興への思いをこめて絵付けをしていただくということでスタートしました。

作品の展示は2013年3月11日のリヨン市庁舎での東日本大震災二周年記念式典が最初で、スペインと日本の交流400年の記念行事の一環として同年6月11日からマドリッド市コンデ・デューケ文化センターに展示され、初日は日本・スペイン両皇太子殿下にご覧いただきました。
同年12月にはパリ市との共同開催でパリの東日本大震災復興支援の一環として展示をし、多くのパリ市民の参加を頂き「こぼし絵付け」ワークショップも開催されました。
その後のスペイン・フランス・イタリアの複数都市・キエフ市での開催を経て、2017年3月11日からチェルノブイリ博物館、同年8月には広島での展示、そして2018年8月には長崎にて展示されました。

今回は、広島・長崎での展示に続き、平和宣言都市「京都」で平和で明るい未来へのアピールイベントとして「起き上がりこぼし」京都展を企画しました。
そこで京都の伝統工芸作家のみなさま・文化芸能関係のみなさま・そして学生さんたちに参加を募り、世界を巡ってきた各国の「起き上がりこぼし」と共に京都で未来への平和を願い展覧を企画させていただきました。

 

「起き上がりこぼし」とは

「起き上がりこぼし」は「起き上がり小法師」と書きます。
小法師とは若い僧、子供のことですから、若いうちは何度たたかれても起き上がって頑張れよという意味合いがあるのでしょう。
子供だけではなく、人生、生きていれば何度も転ぶことばかりですね。

福島県会津地方の古くから伝わるこの「起き上がりこぼし」は郷土玩具であるとともに縁起物とされています。
別名は「起姫(おきひめ)」とも言います(女性だったの?)
会津では「赤べこ」の次に馴染みのある郷土玩具だそうです。

稚児をかたどった可愛らしい小法師を「十日市」という1月10日に行われる初市の縁日で家族の人数より一つ多めに買って一年間神棚に飾ります。
家族の人数より一つ多く買うのは「家族が増えますように」との願いから。
子どもの数が少ない今、「起き上がりこぼし」が各家庭に祭られるようになりますように。

 

室町時代に日本に渡来

転がして起きることから、最初は不老長寿の意味で「不倒翁(ふとうおう)」と呼ばれたそうですが、童形(子法師」につくり変えられ子供の玩具となりました。

張り子の人形の底に土のおもりがついています。
倒してもすぐに起き上がるからことからこの名前がつきました。
原型は中国の酒胡子(しゅこし)に始まるといわれています。
唐代の木製人形で、お尻がとがっていて、盤の中で転がして止まったときにお尻のとがった先にいる人が杯を受けるという遊びに用いられていたそうです。
酒席の玩具だったのですね。
その酒胡子が日本に来ると「起き上がりこぼし」の名で縁起物と変わるところは、さすが日本流ですね。

 

「起き上がりこぼし」と「だるま」は一緒?

だるまさんはご存知ですよね「達磨」さんと書きますよね。
昔、中国に禅宗を開いた菩提達磨さんというお坊さんがいらっしゃいました。
達磨和尚さんは魏(今の中国)の嵩山(すうざん)にある少林寺で9年間壁に向かって座禅を組む修行をされました。
9年間も座禅を行われたことによって手足がなくなってしまいました。
その姿が起き上がりこぼしと重なって、今のだるまさんになったのでしょうね。

だるまさんの赤色は、古くから赤色は魔除けの色とされてることと、達磨和尚は赤色の袈裟を着ていたから赤色になったそうです。
江戸時代には縁起物として紅白、白色のだるまさんが、昭和に入ると黄色・緑・黒などいろいろな色のだるまさんも作られるようになりました。

ところでだるまさんの眼はどうして大きくぱっちりと見開いているかご存知ですか。
それは達磨和尚が座禅を組んでいるときに眠くならないようにと瞼を切ったからとか。
凄まじい修行ですね。

ありがとうございます。

「起き上がりこぼし」は、約400年前、当時の会津藩主蒲生氏郷が藩士に作らせ、正月に売り出したのが始まりといわれています。

今回の「起き上がりこぼし」の原料は広島の「原爆の子の像」に捧げられた千羽鶴の再生紙からできているそうです。
素晴らしいことですね。

まだまだ震災地では復興できてないところがたくさんあります。
帰りたくても帰れないとも。
このプロジェクトで世界中からの応援の声が届き、「七転び八起き」の思いで少しでも平和の願いが届き一日も早い復興を願うばかりです。

「起き上がりこぼし 京都展」は、3月11日から4月26日まで京都伝統工芸館1Fで展示されてます。
みなさま、是非ともお立ち寄りくださいね。

今日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。
何度転んでも起き上げりましょう。私は何度転んできていることか。前を向いて起き上がりましょうね!

 

参考
本:「日本の七十二候を楽しむ」著:白井明大さん
HP:「ハレトケ
HP:「wikipedia

 
スティーブ・ジョブズが傾倒した 禅の心
座禅とは1 「瓦を磨く」
座禅とは2 ひたすら瓦を磨く
「知足」ということ 「ありがとう」ということ



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