手織り真田紐 日本でただ一人の西村幸さん

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「手織り真田紐」 日本でただ一人の西村幸さん

こんにちは。

綿の木は7月から8月に花を咲かせた後、蒴果と呼ばれる実をつけます。

その実がはじけて、ひとつの実からいくつか現れる白い繊維がコットンボール、種を包んだフワフワの綿花です。

綿の柎柎(ふ)が開くころとは、、実がはじけ、いよいよ綿花を摘む時期のこと。

綿花の中に入っている種を選り分け、綿毛だけにしてから綿打ちをして綿をほぐし、糸を紡いぎます。
(参考:日本の七十二候を楽しむ 著:白井明大さん)

 

そんな綿花を使った真田紐。

90歳の西村幸さんは今も手織りの機で真田紐を作っておられます。

娘の操さんはただ今修行中。

いつまでもいつまでも伝え残していきたいです。

 

 

手織りを貫く

西村幸さんは、茶道家や神社仏閣などに真田紐を納める織り手です。

機械織が主流の今も、手織りを貫いていらっしゃいます。

京都で修業した義父が、ここの工房を開いたのは約100年前。

「嫁いできた60年前は職人が多く、にぎやかだった。彼らや、名人と呼ばれた義父や夫の仕事を見て、夢中で技術を学んだ」と振り返られます。

 

 

真田紐は、通常必要な糸の倍以上を使って密に織られます。

4分(1.2cm)幅に織る場合、経糸(たていと)として機にかけるのは絹糸なら200本以上。

そこに10~20本を束ねた緯糸(よこいと)を渡し、櫛目状(くしめじょう)の筬(おさ)で打ち込む作業を繰り返します。

桜など天然染料で染めた優しい色合いの糸が、縞縞、市松、格子などの細かな模様を、寸分の狂いもなくあやなしていきます。

 

 

手織りに徹するのは、「機械よりもしっかり筬を打てる分、コシが強まり、結んだとき、解けにくくなる」ため。

ただ力任せとは違う。

機から紐で吊られ、不安定に揺れる筬を、同じ角度、同じ強さで正確に動かす。たおやかな手の動きに、時を忘れて見入ってしまいます。

 

真田紐 世界で一番狭い織物

中国から日本の宮中に伝わったと言われる組紐に対して、庶民・武士が常用したのが真田紐です。

経糸のみで「組む」組紐は構造的に伸びやすいのに対して、経糸と横糸を機で「織る」真田紐は非常に実用的でした。

つまり真田紐は織物なのです。

最狭で6mm程度ですから、おそらく世界で一番狭い、細い織物と言えるのではないでしょうか。

 

 

元来、刀の下げ緒などに使われていたものですが、各家の好みの柄が出来、これを遺品回収の折の目印にしたそうです。

戦国次代中期、千利休が茶道具を庶民に広めるために、それまで貴族のみが使用可能だった宮中のしつらえ(塗り箱に組紐)から、庶民でも使える無垢の桐箱、そして当時武将や庶民が使っていた真田紐を使用するようになりました。

後に、茶道具では「茶道御約束紐」と呼ばれる各茶道流儀、各作陶家、各機関でのみそれぞれ使うことが出来る独特の柄を制定する文化の基となりました。

茶器や箱書きを偽造しても、お約束紐は使う糸や織り方を専門家が見れば、贋物を見分けられるようになっていました。

かつては秘密を守るために、真田紐づくりを家業としていることを公にしていないこともありました。

また、桐箱の結びは、武将が茶道具に毒などを塗られるのを防ぐために使った封印結びが基と言われています。

このため、各家・個人で工夫して結び、定期的に結びを変えたりもしていました。

現在、多くの茶道具の結びめは裏千家の結びであります。

 

 

ありがとうございます。

西陣織などは横糸で柄をつくるのに比べて真田紐は経糸で柄をつくります。

今残っている柄の織り方はすべて幸さんが織られたもの。

娘の操さんが教えてもらおうとお願いすると「忘れちゃった!」と幸さん。

 

 

さて、いくつの織り方が伝承されていくのでしょうか。

不安と楽しみ。

ありそうでない時間。

幸さんのペースでのんびりと、でも急がなければ。

 

消えてしまった伝統的な物づくり、消えそうなものづくり。

色々な理由から、現代に需要がないから消えていく。

要は需要をつくればいいこと。

何十万とする海外ブランドを購入する日本人。

使てくれればいいけど、多くはしまっておくことの方が多いのかも。

もっと困るのは換金。

何という世の中になってしまったのでしょうか。

 

もちろん、昔と同じ用途だけではこの時代、使い道がないものがたくさん。

だからこそ、今様に仕立て直さなければ。

どなたか素敵なアイデアを教えてください。

 

参考
真田紐師 江南(えなみ)

 



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