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「宇賀神と杭全神社」 山蔭流創生神楽宗家 山蔭員英

琵琶湖の竹生島より弁財天が飛来

宇賀との遭遇は祥月命二十三歳のみぎり、夢により大阪平野にある杭全(くまた)社周辺の景色を観るにはじまる。
その景色の中に、白髪白装束白袴の翁ありて、中空に浮きて、祥月命に宣わく、
「修行に入りて彼岸を育てる事、稀に優れたるがここに在る」
祥月の敬慈愛の心に感じ「そなたに特に告げるものである。」と告げて曰く、
「大きな夢には、大きな繭を。小さな夢には、小さな繭を。育てて孵化させるまで面倒を見るがここに居る!必ずや縁を結び参拝する事!」と明言された。

夢より覚めて記憶する現地へ赴き、杭全社に立てども感応するもの無く、辺りを散策するに、一陣の光を感得する。
杭全社前に位置する小さな池のほとりに宇賀と書かれた小さな社在りて参拝する。
大いに感じるところありて、宇賀のいわれを杭全社社務所に尋ねれば、甚だ定かでは無いが、かなり古い時代に琵琶湖の竹生島より弁財天が飛来したと伝え聞くと言う。
但し、この社は単体にして、杭全社の末社に在らずと聞かされて、修行者に伝わる、後に祥月命決死の修行に入り、河内之国生駒山氷室滝で修行の折も、滝場の奥の院のは宇賀であった。
その後、修行の節目に明治天皇外戚より教えを賜ったみぎりに、維新の時の話しを賜わり、杭全社と坂上氏と明治天皇外戚家の奇しき宿縁を聞かされる。
後に荒行を終えて国家守護の太元霊を奉祭するに至り、国を護る宿縁ある人々の生活と修行の導き守護となるべく大切に祀るものである。
7月7日は七夕にして、宇賀との縁を授かった御縁日として杭全社の前に祀られる宇賀様に毎年の御礼参りに伺う事がの修行者の基本と成っている。

弥栄

山蔭流創生神楽宗家  山蔭員英(表博耀)

 

 

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