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沢潟鶴(おもだかづる) 家紋研究家 森本勇矢さん

沢潟鶴(おもだかづる)

前回に引き続き、擬態紋の鶴シリーズ。
今回は沢潟。
沢潟鶴は他のものと違い、向きが反対。
他のものと違いを見せることに意味はあるのだろうか?
趣も違う雰囲気があり、デザイン的にも比較的新しいような気もする。
優しさを感じるデザインだ。沢潟はオモダカ科の多年生水生植物。使用家が多く十大家紋の一つ。
鏃(やじり)に似た葉の形状から勝ち草と呼ばれ多くの戦国武将に持て囃された。
豊臣秀吉が天皇家より桐紋を下賜される以前は沢潟紋を使用。
毛利元就が沢潟に勝ち虫である蜻蛉が止まったのを見た後に戦勝したことから家紋にした。
この紋の別名の一つに「勝ち草」とも呼ばれている。

 

 

人の顔に似た葉を高く伸ばす様子から「面高」と呼ばれるようになったのが語源とされる。
澤瀉や沢瀉などと書くが紋帖では主に沢潟と書く。
別名:花慈茹(はなぐわい)。
主な使用家は椎名氏、梁田氏、毛利氏、木下氏、浅野氏など今回の配色はこの紋のデザインに優しさを感じたことから、色味も優しさを意識してみた。
水辺に育つという点からも「水」を意識。
「沢潟」という字面から感じる「爽やかさ」も出したかった。
今回の上絵は白で表現。糸目のような雰囲気を意識してみた。(2017年2月28日  Instagram投稿)

【彩紋】
著書:日本家紋大辞典

 

 

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