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和の輪

『葉室茶と叡尊』

葉室山淨住寺境内に育つ茶木と、茶の花。 寺院には、「○○山」という山号が冠されています。 これは元来、寺院は仏道修行に励むため、山中に営むことからきています。 葉室山淨住寺の場合は、「葉室山」が山号にあたります。 寺伝では、淨住寺は平安時代に仏舎利の安置するところとして天台寺院で始まり、鎌倉時代に山号が冠されました。 一帯の「葉室」と呼ばれる土地を藤原氏の一門が拝領し、家名が「葉室家」となったことに由来しています。 つまり、鎌倉時代に淨住寺は藤原氏葉室家の菩提寺として整備されたのです。 このとき、仏教者として招かれたのが興正菩薩思円房叡尊。 醍醐寺や長岳寺等で修行した後...

ときめき☆平成歌舞伎、第46回

ときめき☆平成歌舞伎、第46回 歌舞伎の楽しみは観劇だけじゃない! 其の六 お芝居の地へ 野崎村     こんにちは。安積美香です。   4月は観劇がなく、ちょっとテンション低めの毎日。 五月花形歌舞伎観劇ツアーの準備を地味~に(笑) 進めております。     ■おみっちゃんを探しに   五月花形歌舞伎、夜の部の一つ目は「野崎村」。 好きな演目のひとつです。   野崎村のヒロイン、お光。 わたくし、おみっちゃんが好きすぎて、 幕が開...

家紋研究 No二十七  森本勇矢さん

  彩紋 其之廿漆 【丸に頭合わせ三つ千鳥(まるにかしらあわせみっつちどり)】NO.27 二回目のチドリさん。 千鳥紋はバリエーションが非常に少ない。 千鳥と聞いて思い出すあの千鳥以外の形状は一つ二つしか私は知らない。 通常、千鳥は横から見た形状だが、これは真上?からの形状。 恐らく三つ雀紋にインスパイアされた形状だろう。 ところで、紋名は「頭合わせ」となっているが、どう見ても「嘴合わせ」である。 前回の千鳥は螺鈿っぽい感じだった。 https://www.facebook.com/photo.php?fbid=1004...

誰もが知ってる場所の、誰も知らない世界『春日参詣記』06

興福寺別院・歓禅院 。 鳥居と鐘楼だけが遺る、春日最奥の地。 手つかずの深い世界に、美しい光と影、紅と緑のグラデーション。  興福寺別院・歓禅院。 本尊は、豊臣秀吉も拝んだという大聖歓喜天。 現代の清水寺をつくった大西良慶師は、この歓禅院で過ごされていたそうです。 そして、興福寺との往復を毎日、徒歩で。 その偉大さが、南円堂から歩いてやっと垣間見ることができます。 藤原氏の氏寺・興福寺と、氏神・春日大社。 世界的知名度を誇る寺社の、知らない世界。 南円堂から始まる春日参詣、いかがでしたでしょうか。 見方を変えれば、まだまだ神仏と出逢えるような一面に気づくこ...

あなたの住む町の、由緒あるお話『大和郡山彩発見』

あなたの住む町の、由緒あるお話。 家紋研究家が、あなたの町を読み解いて歩きます。 奈良屈指の城下町、大和郡山。 応仁の乱にも影響を与え、中世に強大な勢力を誇った筒井氏から始まり、豊臣秀長、柳澤吉保などが、大和郡山に城を持ち、拠点としてきました。 そして、なぜかこの地には、藤原氏の祖・中臣鎌足を祀る大織冠鎌足神社が鎮座し、鎌足に由来する地名が数々遺されています。 一体、大和郡山との関係は何なのでしょうか? その意味を、家紋研究家が町に遺る家紋を通じて探り、皆さんにお伝えします。 ぜひ、何気なく暮らしている町の由緒を確かめに歩きましょう。 大和郡山彩...

神様だって、お引越し『牛のまちあるき』

神社も、長い時の流れのなかで、お引越しされます。 今回は、あぶり餅や京都三大奇祭「やすらい祭り」で有名な今宮神社の遷座の歴史を、まちあるきで辿ります。 家紋研究家・森本勇矢氏が、織田信長の家紋を追究しながら暴いた、八坂神社と祇園祭の謎。 そこからさらに発展させ、今宮神社と、織田信長の墳墓とされる船岡山と建勲神社の関係を謎解きます。 【牛のまちあるき】船岡、今宮、あぶり餅!! GOZ Pandemic 2017、始動…! 目覚めよ!八坂大権現、祇園大明神牛頭天王! 深淵なる牛頭天王の聖地を読み解く「牛のまちあるき」。 春の舞台は、今宮神社。 ...

花を愛でる日本人

今年は寒い春を迎えている京都ですが 日本各地で待ちに待った桜が開花を迎え 至る所でお花見が開かれていますね   私も一昨日はまだ蕾の桜の木の下でお花見 昨日は知恩寺でお茶会に参加してきました 桜はまだ見頃ではないですが 路にも様々な可愛らし花々が咲き乱れ 桜よりも小さな花達に心惹かれます                           &...

女形に、ときめいた~☆  ときめき☆平成歌舞伎、第44回

  ときめき☆平成歌舞伎、第44回 女形に、ときめいた~☆   こんにちは、安積美香です。 春に、なりそうでならない…。ですね。   桜まだかな? 今年は、どこの桜を見に行こうかなぁ~~~。 ちょっと、心に余裕ができた?   はい! そうなんです。 大役を終え、ちょっとほっこり。   ◆第3回 ときめき☆平成歌舞伎塾「女形に、ときめく~☆」   お知らせしていましたとおり、 3月26日 浄住寺さんで 第3回 ときめき☆平成歌舞伎塾「女形...

誰もが知ってる場所の、誰も知らない世界『春日参詣記』05

鶯瀧歓喜天。 興福寺別院・歓禅院到着前の、鶯瀧。 付近は紅葉の隠れた名所でもあり、世界中から紅葉狩りに訪れた人々もちらほらと。 この鶯瀧が冠された歓喜天が、歓禅院に祀られていたそうです。 歓喜天は強大な力を秘めた仏さんで、「聖天」とも称されています。 厨子内に安置された秘仏であることも多く、観光寺院に祀られていながらも目立たないようにされているのがほとんど。 ちなみに、三宝荒神や十一面観音菩薩との関係が言われている仏さんでもあります。 南円堂不空羂索観音菩薩、一言観音、春日大社、氷室神社…。 点と点が結ばれて、鶯瀧歓喜天もそのなかに含まれていくのでしょうか。...

中村翫雀さん 歌舞伎役者(懐かしい最初の記事です)

  2012年11月1日の最初の記念すべき記事です。   中村翫雀さん 歌舞伎役者 歌舞伎役者。屋号は成駒屋。1995年に上方歌舞伎の名跡、五代目中村翫雀を襲名。東西の舞台で活躍中。 本来、大衆娯楽である歌舞伎の楽しみ方を語っていただく。 翫雀さん紹介     【懐かしいですね。】 5年ほど前に和の素敵を始めた時の最初の記事です。 私の大好きな友(智?)、鴈治郎さんを紹介しました。 当時はまだ翫雀さんで、記事もちゃんと書けずに(今もですが)簡単な紹介ですいませんでした。  ...

誰もが知ってる場所の、誰も知らない世界『春日参詣記』04

日月磐。 道中の川辺にある、日月磐。 月と太陽と思しきシンボルが刻まれた岩ですが、その正体は明らかにされていません。 『大和名所図会』では、氷の「ムロ」があったしるし、つまり氷室神社跡としています。 ですが、現実としてこの場所で氷をつくることは困難なのだそう。 では、何のための場所なのか。 この地は、暦を計っていた地と推測されています。 また、奈良盆地西麓の龍田大社から風を司る龍神を勧請し、祭祀を行っていたとの記録も遺されています。 季節風や星空、月の満ち欠けから暦を知り、氷をつくるなどの年中行事から一年のリズムを確かめていたのかもしれません。 (続く) ...

誰もが知ってる場所の、誰も知らない世界『春日参詣記』03

水谷神社。 現在は「水谷」と表記されていますが、「水屋」と表記されることもあったそう。 そして、『大和名所図会』には牛が登場する説話が語られています。 かつては、京都の八坂神社でも有名な牛頭天王が祀られていたそうで、祓戸神社の瀬織津姫との関係が疑われます。 春日大社の陰に隠れた信仰が、ひっそりと遺されているのでしょうか。 この水谷神社の背後に流れる川を遡り、興福寺別院を目指します。 (続く) ...

誰もが知ってる場所の、誰も知らない世界『春日参詣記』02

二の鳥居祓戸社。 春日大社二の鳥居付近に鎮座する、祓戸神社。 祭神は瀬織津姫で、春日大社への参詣前に身を浄めるため、あらゆるケガレを祓ってくださるお役目を担っていらっしゃいます。 氷をつくる神を祀る氷室神社は、東大寺参道の脇に鎮座しています。 ですが元々は、この祓戸神社の地に位置していたそうです。 それは、春日大社創建以前のこと。 なので、氷室神社は元春日社などとも呼ばれていたそう。 氷をつくる、あるいは貯蔵する氷の「ムロ」らしき遺構は、祓戸神社の北方から発見されているそうです。 写真左脇の小路から北へ歩くと、右手にその箇所が見えてきます。 そして、引き続...
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