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「稽古照今」 古を稽へて今を照らす

 

古(いにしえ)を稽(かんが)へて今を照らす

こんにちは。

昔のことを参考にして、今日の在り方を考える。
経験を通じて、反省の資とする。
人生とはそうしたものである。

古事記序文には「歩驟各々異に、文質同じからずと雖も、古へを稽へて、以て風猷を既に頽れたるに繩し、今を照らして以て典教を絶えなむと欲するに、補はずいといふこと莫し」とあります。
その一節を採ったものです。

全文の意味は、時代と共に文化の進み方には速いこともあるし、遅いこともある。
いづれにしても、その時代の文化の発展のためには、過去の日本の文化を考え、その反省の上に立って今後の在り方を見通すべきである。
時代の道徳・風俗の衰えも、古のこと(伝統)を考え、今日の在り方と対比して、教への基本とすべきであるというのです。
今日のように、我が伝統を反古紙のように捨て、何でも彼でも外国のものといへば飛び付く時代の文化・風俗に対して、この言葉は簡なりといえど一大痛棒だといえましょう。
(文:神道百言:岡田米夫)

ありがとうを世界中に
Arigato all over the World

 

お稽古とは

なぜ「稽古」には「稽」と「古」という漢字が使われているのでしょうか。
「稽」という漢字ってどういう意味なのかが気になりました。

「稽」は「考える」という意味で、つまり稽古とは、「古(いにしえ)を稽(かんがえる)」ということなのだそうです。
「古から学び、今に照らし、現在の指針を見いだす」ということを言っているのだそうです。
「古を考える」のは、あくまでも「今を照らす」ためなのだと。
なるほど!
その「今」というのは、「古」と対比させてもちろん「現代」と捉えることができます。
あの人でも、この人でもない、「私の今、この瞬間」と解釈してもいいのではないかなと思います。
先人から学び、考えた上で、「で、私は今どう生きるの?」と自分に投げかけることが「稽古照今」なのでしょうか。

「稽古」とは、師匠を通じて、先人が培った理想の型や智慧を学ばせていただき、現在に何を活かすか考える機会をいただくこと。
それは、師匠が長年積み重ねた稽古があってこそで、また、そこには師匠なりの「照今」が含まれているということですから、
稽古をつけて頂くということは、「師匠が生きてきた人生の一部を授かる」という有り難いことでもあります。
今は、ネットでも動画でも本でも、独学で学べるものがたくさんありますが、「稽古」の語源を知ったことで、直接先生から指導して頂くということの尊さを改めて噛み締めませんか。

 

 

ありがとうございます

712年(和銅5年)、今から1300年ほど前に太安万侶は、今のこの世があることを想像してこの言葉を書いたのでしょうか。
いやいや、日本の歴史には海外からの文化を取り入れて、その文化を日本流にしてしまった歴史が多々あります。
そう「日本流」に。
今は日本流にならずに、そのまま海外の文化を受け入れている。
なんで?
骨抜きになってしまった日本。
そこを変えていかなければ日本としての伝統の進化はないですね。
そう「日本流」に!

今日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
古のこと、習うこと、大切にしていきましょうね。

参考:装花TOKYO

 

この星が笑顔あふれる毎日となりますように。
Hope there will be a smile everywhere, every day.
これからの子供たちに幸せな世の中となりますように
Wish the world will be full of happiness with children.

#ありがとうを世界中に
#ArigatoAllOverTheWorld

 

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