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すてきなご縁 「和紙造形作家」長田和也さん

神と紙の郷

こんにちは。
今日のすてきな人は、和紙の名産地、越前にあります株式会社長田製紙所代表の長田和也さん。
この越前では福井県の無形民俗文化財に指定された「神と紙の祭り」を通じて、大瀧神社、岡本神社の紙祖神を祀り続けてきてます。
この度、光照院門跡さまと一緒に「斐紙」を探しに越前へ。
それはそれは、とてもすてきな旅でした。
門跡さま、ありがとうございました。
他の和紙の主な産地は、この越前和紙と岐阜県の美濃和紙、そして高知県の土佐和紙ですね。
近いうちに行ってみたいです。

ありがとうを世界中に
Arigato all over the World

 


この度ご縁をいただきました、長田和也さんです。

 

越前和紙の歴史

1500年前よりこの越前では紙を漉いていたといわれています。
この最高品質の越前和紙の発祥について伝説が伝わっています。
それは、継体天皇が、まだ男大迹王(おおとのおう)としてこの越前に潜龍されておられたころ、岡太川の川上の宮が谷(越前五箇(不老(おいず)、大滝、岩本、新在家、定友の5つの集落)というところに忽然と美しいお姫様が現れ、こうおっしゃったそうです。
「この村里は谷間であって田畑が少なく、生活をしていくにはむずかしいであろう。それなら清らかな谷水に恵まれているので紙を漉けばよいであろう」と。
そして自ら上着を脱いで竿にかけ紙漉きの技をねんごろに教えられたといいます。
習いおえた村人は大変喜びお名前を尋ねると「岡太川の川上に住むもの」とだけと答えられて姿をけされました。
それから後に、村人たちはこの女神を「川上御前」とあがめ奉り岡太神社を建ててお祀りし、その教えに背くことなく紙漉きの業を今日まで伝えています。926年の延喜式神名帳に記載されてるそうです。

 

 

和紙ができるまで

薬品など一切使わない天然素材のみの天然紙を冬に一度、漉いていらっしゃるそうです。
工場内の色んなものが凍る冬一番の冷え込みの時に始まります。
黒皮から少し表面の皮を剥いだ、はんだくりという状態に処理された皮を一晩、水につけておきます。
楮を煮ます。
大体2時間30分くらいで柔らかく煮えるそうです。
煮えた楮は再び水につけておきます。

 

 

ちり取りは5日間程かけてじっくりと行います。
はんだくりなので薄く黒皮の部分が残り、手間がかかるそうです。
そして木の棒で叩解していきます。
トントントンと工場内に音が響くそうです。
そして繊維をほぐすには結構な力がいるそうです。

 

 

楮とトロロアオイと水を混ぜ、翌日の朝まで半日ほど脱水させます。
銀杏板に紙を貼り乾燥させ、半日乾かして完成となります。
天然紙は丁寧な繊維の煮方と処理で、同じ繊維でも光沢の出方が違うそうです。
(引用:長田製紙所のHPより)

 

新しい和紙の提案

長田製紙所は手漉き襖紙を専業とされています。
手漉き襖紙を専業とする工場は、全国でも越前和紙産地に3件しか残っていないそうです。
その中でも長田製紙所の襖紙は「漉き模様」と呼ばれ、和紙の原料で描く柄がすばらしいです。
長年、柄つけの技術を高め、和紙の表現の可能性を広げてこられました。
また、その技法を応用して大型のインテリア和紙などを作られ、新しい提案をされていらっしゃいます。

 

 

大型の和紙は、和紙の中のたった一点でも傷や汚れがあると製品にはならないそうです。
無地の紙であれば紙の原料に戻すことができるそうですが、こちらの紙は装飾的なものが多く、金、アルミ、雲母などを使用しているため、紙の原料に戻すことができないものがほとんどだそうです。
これらの紙を捨てるのではなく「なにかに使えないか」と考えたことが和紙小物の始まりとなったそうです。
現在では、和紙小物用の柄の紙もあります。

 

 

ありがとうございます

 

 

とってもステキな越前和紙。
原料が雁皮のみである「越前鳥の子紙」は国の重要無形文化財となっています。
まだまだ知らないことばかりの和紙。
洋紙とは何が違うのでしょうね。
これも調べなければ。

 

 

この黒地に白の水玉模様の紙でできたカバン、見た瞬間に買ってしまいました。
とってもとってもステキなカバンです。
よろしかったらいかがですか。

すてきなステキな和紙、これからも宜しくお願いいたします。
長田さん、いっぱいありがとうございました。

 

この星が笑顔あふれる毎日となりますように。
Hope there will be a smile everywhere, every day.
これからの子供たちに幸せな世の中となりますように
Wish the world will be full of happiness with children.

#ありがとうを世界中に
#ArigatoAllOverTheWorld

 

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