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図柄に込められた『意味、謂れ』  成願義夫さんのお話し  

図柄に込められた『意味、謂れ』

図柄に込められた『意味、謂れ』は先人達からのメッセージ。
伝統文様の二つの型を継承する。

その1『形』
その2『意味・謂れ』
以下は意味、謂れの例です。

『貝桶』

平安時代より伝わる物合わせの遊技に「貝合わせ」がありますが、その貝を入れておく桶を模様化したものです。
付属のひもなどを配した優美な古典文様の一つです。
対になる貝を違えないところから夫婦和合の象徴として公家や大名家の嫁入り道具となり、婚礼行列の先頭で運ばれるなど、大名家の姫の婚礼調度の中で最も重要な意味を持つようになりました。

『牡丹』

百花の王とされ、幸福、富貴、高貴、豪華さをあらわします。
豊年の兆しとなるめでたい花「瑞花」として、幸福や富貴の象徴として描かれてきました。
また、牡丹の「丹」は不老・不死の仙薬を意味することから、不老不死、不老長寿という意味も持っています。
特に、牡丹と唐草を組み合わせた牡丹唐草文様は室町時代から近世まで、唐草を代表する文様として人気でした。

『松』

松は風雪に耐え、厳寒や酷暑にも常緑を保つことから節操が高いことを意味しました。
また、神通力のある仙人は松の木を住家として、松の実を食すという仙人思想と結びつき、松は長寿延命の印とされました。
四季を通して葉の色が変わらないことから「常盤木(ときわぎ)」と呼ばれ、縁起の良い木として吉祥のシンボルにされてきました。

『桜』

日本では古来、「花」と言えば「梅」でしたが、それが、平安時代中国から桜が輸入されて、それ以降花と言えば「桜」が定着しました。
桜の語源として以下のことが伝えられています。
「さ」は『田(稲)の神』を意味し、「くら」は『蔵、倉、鞍』など、坐するところを意味します。
つまり、桜は田(稲)の神様の憑代(よりしろ)なのです。
田の神に「さ・け」と「さ・かな」をささげ、日本人にとって一番大切な稲・米の豊作を祈願しました。
桜の文様は五穀豊穣を表した吉祥文様で、とても目出度い文様とされています。

『菊』

日本人にもっとも親しまれている文様の一つです。
菊は放射線状に整っているため太陽になぞられ、百花中、最上位にランクされています。
中国においても漢代より大変好まれた花の一つです。
当時の神仙思想との繋がりから、不老不死、延命長寿の漢方薬としても利用されてきました。
その名残として重陽の節句に菊を眺め、菊酒を飲む習慣が現代でも残っております。
菊は、不老不死、延命長寿、無病息災、邪気払いの基本的意味がある吉祥文様です。

『竹』

竹はしなやかで、雪に耐える強さがあり、あっという間に伸びる旺盛な生命力があることから「威勢がよい」、そして節があることから「節度がよい」、さらに常緑であることから「清浄である」とされ強さと高潔さを表す縁起の良い文様として古来より多用されてきました。
松と梅を組み合わせた『松竹梅』の図柄も吉祥文様。

今日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

 


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