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阿寒丹頂の里 ~人工給餌発祥の地~

 

ある雪の朝、上阿寒地区在住の(故)山崎定次郎氏が、自分の畑で大きくて白い数羽の鳥が、トウモロコシの茎を積み重ねた『ニオ』を突付いているのを見つけました。

あまりの美しさにしばらく呆然と見とれていたといいます。

その鳥こそが、絶滅したと思われていたタンチョウだったのです。

「何とか生き延びてくれ」そう願いを込めて、当時の貴重な食糧でもあるトウモロコシを、畑一面に撒いたのです。

この大きくて美しい鳥を、永遠に見続けたい。

そんな想いでした。

しかし、タンチョウはとても警戒心の強い鳥で、撒いたトウモロコシにはなかなか近付くことはありませんでした。

しかし、山崎氏は、毎朝同じ時間にトウモロコシを撒き続け、タンチョウと山崎氏の間に信頼関係が生まれ、人工給餌が成功したのです。

これが人工給餌のはじまりです。

こうして厳しい冬に、タンチョウが餓死することも減りタンチョウの生息数も増えていきました。

現在では、三代目 山崎一彦氏が北海道から給餌人として委託され給餌活動を行っています。

タンチョウへの人工給餌発祥の地であり、そして、タンチョウの越冬地でもある阿寒町は、古くからタンチョウの保護に携わってきました。

1996年に設立された阿寒国際ツルセンターでは、専門の研究員がタンチョウの生態や行動などを研究し、それを発信するとともにタンチョウの保護に役立てていく、国内唯一のタンチョウの為の施設です。

(文:阿寒国際ツルセンター「グルス」:http://aicc.webcrow.jp/

 

JALより。

(日本の美、世界へはばたく。JALタンチョウフォトコンテスト)

JALグループは、世界中でその必要性が叫ばれている、この生物多様性の保全・啓発活動を、環境分野の大切な取り組みのひとつと考えています。

航空会社として日々の運航業務により、少なからず環境に負荷をかけているからこそ、「JALグループ生物多様性方針」を定め、それに基づく活動を通じて、生物多様性を守ることの大切さを皆さまと共有し、将来の世代に伝えたいという想いがあります。

タンチョウをはじめとした動物や植物、そして美しく豊かな自然をずっと守っていくために・・・。

そんな想いを込めて、今冬もこのフォトコンテストを開催いたします。

JALグループの飛行機の尾翼に描かれるシンボルは、国の天然記念物である、タンチョウをモチーフにしています。

タンチョウは日本の美を象徴ともいえる存在でありながら、同時に絶滅を危惧され、国内希少野生動物種にも指定されています。

厳冬の中、美しくも力強いタンチョウの姿を通して感じられた、生物多様性の大切さ、美しい自然を守り続けたいという皆さまの想いを、タンチョウの写真と温かいメッセージに込めて、ぜひ、JALへお寄せください。

 

生物多様性。

地球上の生命、その中には、ヒトも含まれれば、トラやパンダもおり、イネやコムギ、大腸菌、さまざまなバクテリアまで、多様な姿の生物が含まれています。

これらの生きものはどれを取ってみても、自分一人、ただ一種だけで生きていくことはできません。

多くの生命は他のたくさんの生物と直接かかわり、初めて生きていくことができるのです。

このかかわりをたどっていけば、地球上に生きている生きものたちが、全て直接に、間接的につながり合い、壮大な生命の環を織り成していることが分かります。

この、生きもののつながりを、私たちは「生物多様性」と呼んでいます。

それは、この地球という一つの環境そのものであり、そこに息づく生命の全てを意味する言葉に他なりません。

(写真:ENIGUME:http://enigme.black/2015120901

わかりますか、生物多様性。

身近なことから行ってみてください。

こんなことしてるよって報告いただけたらとってお嬉しいです。

和の心ですよ。

 

 

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