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茶禅一味 なぜ今、茶と禅なのだろうか。

 

私の菩提寺、京都洛西の葉室山浄住寺

この浄住寺、黄檗宗の禅寺であり、古きにはお茶の産地として今もその時代からと思われる自然と共に育っている茶の木があります。

禅と茶、そこには古代日本人のすばらしい思いがあると思います。

 

お茶と禅、「茶禅一味」といわれます。

今では広く使われている「茶禅一味」という四文字熟語の成立は以外にも新しいもので、大日本茶道学会を創設した田中仙憔(せんしょう)が明治38年(1905)に出版した「茶禅一味」という本のなかではじめて主張されました。

この茶禅一味、学ばしていただけるお話しがありましたのでご紹介させてください。

 

(著:天地自然の道・奥山水さん:http://blogs.yahoo.co.jp/tenchishizen/14713383.html

茶の湯(茶道)、特に「侘び茶」の世界で、「茶禅一味」が大切にされている。茶道と禅とは一体であるという意味である。

「山上宗二記」に、次のような一文がある。

「茶の湯は禅宗より出たるに依りて、僧の行を専にする也。珠光・紹鴎・皆禅宗也。」

「侘び茶」そのものが、禅宗から生まれたものであるからだという。

山上宗二は千利休の弟子である。

師の利休は大徳寺の古渓宗陳らに参禅して修行した。利休の師・武野紹鴎も、その師・珠光も、禅宗の系譜の中に位置づけられている。
そして利休流の茶の湯、すなわち「侘び茶」の「開山」を珠光として位置づけているのである。

しかし、茶の湯(茶道)の成立過程をみると、中国的なものから離れ、和様化する過程でもあった。にもかかわらず、なぜ、禅と茶の湯(茶道)が不離の関係にあるのであろうか。

その前に、「禅とは何か」について確認しておきたい。

「禅とは」を、簡単に言葉で表現することは難しいかも知れないが、「茶と禅」の著者・伊藤古鑑は、精神を統一することによって、「ほんとうの自己に徹することである」と記している。

そして茶聖といわれた千利休を、次のように説明している。

「天地と同根、万物と一体、小なる自我を捨て、天地の中に融けこんだ、その静寂無為の動作、これこそ茶の正道と示し、茶禅一味を満喫していた達人と見なければならない」と。

「天地と同根」云々は、天地自然と一体となって生きようとすることであろう。それが禅の境地であるならば、それは縄文時代以来のわが日本人の生き方そのものではなかろうか。

利休の弟子で、堺の南宗寺の塔頭・集庵院の南坊宗啓が利休から教わったことを記述して残した書に「南坊録」がある。その滅後の書に、「侘びの本意は、清浄無垢の仏世界を表している、・・・」とある。

すなわち、「侘び」とは、「清浄無垢の仏世界」というのである。

「清浄無垢の世界」は、わが国においては、何も「仏世界」だけではなかった。

天地自然の摂理のままに生きていた原始・古代の日本人の心にも通じる世界であった。

日本の古代の人々の心情を知る上でもっとも適切な書は、現存する最古の和歌集「万葉集」であろう。

「万葉集」の和歌には、さかんに「清」という文字があらわれている。いうまでもなく、「清」は、「穢れ」のない「清浄」を表す文字である。

「山川の清き・・・」という表現は、その土地を褒め讃える常用の詩句であった。「清き山川」は、神聖な自然であり、最高の価値であり、神の居ます場でもあった。

とすれば、禅が「清浄無垢の世界」を目指すならば、それは天地自然の摂理の中で生きていた縄文時代以来の日本の原子・古代の人びとの精神とも相通じるものがあると言えるのである。

そしてその精神は、日本人の心の底流として今日まで伝えられ、日本人の本質を形成しているといえるのである。
すなわち、日本人の本質と禅とが相通じる面をもっていたのである。

このことが和様化を進めることによって成立した茶の湯(茶道)が、中国から伝来した禅と一体となって、「茶禅一味」基本理念として保持し続けた所以ではなかろうか。

(著:天地自然の道・奥山水さん:http://blogs.yahoo.co.jp/tenchishizen/14713383.html

 
 
「茶禅一味」、奥が深いですね。
日本人って古来より、原始・古代の人びとの精神、「天地自然の摂理のままに生きる」自然と共に、全ての物と共生を大切にしてきたから、異国から来たものすべてを日本風にすることができたのですね。
今、本当に大切にしないといけないこと、忘れてはいけないことを禅と茶の湯を通じて感じてみたいです。
みなさまも浄住寺で一緒に感じてみませんか。
お待ちしています。
 

 

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