日本の伝統文様 松竹梅
吉祥文様
こんにちは。
日本では吉祥の象徴とされる「松竹梅」。
いまでもお正月にはこれら松竹梅の取り合わせが店先に並んでいますね。
今日はその中で「松」の文様を見てみましょう。
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松の緑は常盤色
松は千年の齢(よわい)をもたらすものとして、めでたいときに使うだけではなく、季節を選ばず一年中用いられるところが重宝。
松を文様としたものは、器物や衣服にたいへん多いものです。
中国では古くから松竹梅を「歳寒三友(さんかんさんゆう)」とよび、画題にもなっています。
冬の寒さにも耐え、たくましく、しなやかに、柔らかく、清く生きるこの三つの植物は、精神的にも理想のものとして喜ばれました。
常にその色を変えぬ松は、神に祈りを捧げる色ともいえます。
正月の門松
正月には一対の門松を立てる古い習わしがあって、多少の様式は地域によって異なっても、根強く残っている習慣です。
新年に神を迎える憑代の意味なのです。
門松から盆栽まで、松は上位の格を持ちながら、いつの時代も親しまれています。
松だけを文様にしたものは古くからあります。
若松はまだ成長しない松の姿。
平安時代の正月に、初の子(ね)の日に野に出かけて、小松を取る行事があったことから、子の日の遊び、小松引き(こまつびき)ともいい、若々しい松の形は文様となり、能装束の唐織や現代では袋帯などになっています。
文様の名の物語
老松は屏風画のような力強い松。
水墨画風の松、または波や岩と磯馴松(そなれまつ)。
男性的な松の図は祝儀の気分を表す礼装に多い文様です。
能舞台の鏡板(かがみいた)には松の大樹が描かれています。
影向(ようごう)の松です。
松羽目(まつばめ)物といえば、能舞台様式の松の背景の前で演じる歌舞伎や舞踊です。
たとえば「勧進帳」や狂言の「棒縛(ぼうしばり)」などが歌舞伎の劇場で上演されます。
皇居のご座所の後ろにある衝立は、深い紫地に金糸で大王松の図を織り上げたものです。
能の「松風」では在原行平を偲ぶ女心が謳いあげられます。
「いなばの山の峯に生うる松としきかばいま帰りこむ」松に待つをかけて詠みこまれているのです。
家紋の松は八十数種もあって、三階松、唐松、若松、松葉、松毬などが、美しい紋章の図案となっています。
(文:文様の名の物語:著木村孝)
ありがとうございます
四季折々の変化を、詩情豊かに描き、名づけた日本の文様は本当に素敵ですね。
松だけでもまだまだ話はつきません。
銅矛にも描かれていた文様。
太古の昔から人々は文様とともに歴史を作りだしてきたのかもしれませんね。
もっと文様を楽しまなくては!
今日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
写真:上・河村能楽堂・
飛鶴・日本の伝統文様・
若松・KARAKUSAYA
この星が笑顔あふれる毎日となりますように。
Hope there will be a smile everywhere, every day.
これからの子供たちに幸せな世の中となりますように
Wish the world will be full of happiness with children.
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