今日はみどりの日

今日は「みどりの日」
もともとは4月29日でした。
昭和天皇の誕生日である4月29日は、国民の祝日である「天皇誕生日」とされていました。
その後、今上天皇の即位により、天皇誕生日は今上天皇の誕生日である12月23日にに改められることとなり、「みどりの日」となりました。
そして、2007年(平成19年)以降、「みどりの日」を従来、祝日と祝日の間の平日「国民の休日」であった5月4日に上書き的に移動し、4月29日を「昭和の日」とすることとなりました。
「みどりの日」は、「自然にしたしむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ」ことを趣旨としているのです。
日本人が古来より自然に感謝し、豊かな心をはぐくんできた思いを祝う日です。
今日は、自然の中でいっぱい楽しんでくださいね。
さて、みどりは「緑」「翠」「碧」という漢字がありますね。
どう違うのでしょうか。
「緑」といえばまっさきに思い出すのは木や草の色。
「木へん」や「草かんむり」ではなくて「糸へん」だというのは、ちょっと奇妙な感じがします。
いやいや、でも待ってくださいよ。
「糸へん」には、ほかにも色を表す漢字があります。
身近なところでは、「紅」や「紺」。「紫」だってそうですし、「素」という漢字にも「白い」という意味があります。
そうしてみると、どうやら「糸へん」は色と関係が深いようですね。
それはおそらく、糸というものが織物、つまり衣服と密接なつながりがあるからでしょう。
きれいな衣服を身につけたい、という思いは、古今東西、変わらぬもの。
その思いを満たすために、人類はさまざまな色に糸を染めて、カラフルな衣服を織り上げてきたのです。
「緑」や「紅」、「紺」や「紫」といった色を表す漢字には、ファッションへの飽くなき思いが込められていると言っていいでしょう。
(参考:漢字文化資料館:http://kanjibunka.com/kanji-faq/old-faq/q0489/
「翠」は「羽」と「卒」を合わせた文字です。
これは「羽」が意味、「卒」が発音を表している形声文字です。
この「羽」は何を表しているのか?
これは雌のカワセミを表しています。
つまり「翠」はあのキレイなカワセミの色のことなのです!
ちなみに雄のカワセミを「翡」と表します。
この2文字を合わせて「翡翠」と書くと …そう、「ひすい」です。
そして「かわせみ」とも読むんですね。
宝石を表す時にも使われるほど、「翠」の色は魅力的なんですね
「碧」は、元々は光沢のある玉のような石、青緑色の石を意味し、王(玉)+石+白で白は輝くの意味です。
現在は青緑色じたいないしは石英の一種の碧玉のことです。
こういうことを発見するたびに、漢字はおもしろいですね。
そして日本人の感性の素晴らしさ、誇りに思うのは私だけですか。
今日もありがとうございます。
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