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今日は建国記念日 陛下のことをもっと知らなければ


(2005年6月 バンザイクリフ (写真:代表撮影/ロイター/アフロ))

 

国民のために祈りを捧げ続けてきた歴代天皇

こんにちは。

今日は「建国記念の日」。

「建国をしのび、国を愛する心を養う日」として、1966年(昭和41年)に制定されました。

2月11日という日は、初代天皇、神武天皇が、紀元前660年一月一日に柏原の地で即位された日で、明治に入り新暦に換算した日というわけです。

そもそも、明治時代には、「紀元節」と呼ばれる建国を祝う祝日がありました。

しかし、第二次世界大戦後、敗戦の後、1948(昭和23)年に、GHQの「紀元節を認めることで、天皇を中心とした日本人の団結力が高まるのではないか」という懸念により「紀元節」は廃止されました。

その後、紀元節の復活の動きはあったものの、1966年に「建国記念の日」として、祝日として復活しました。

 

さて、今日は、2002年に駐日サンマリノ共和国特命全権大使を任命されました、マンリオ・カデラ氏の「だから日本は世界から尊敬される」のご本より、陛下の大切にされてることを学んでいきましょう。

 

日本国民のために日々祈りを捧げること

陛下には数々のご公務があられます。

内閣総理大臣の親任式などをはじめとした数々の国事行為に加え、拝謁、茶会、午餐など両陛下ご主催の様々な行事は枚挙にいとまがありません。

ですが、陛下が本当に大切にしていらっしゃること、それは何かというと、

「日本国民のために日々祈りを捧げること」

なのです。

近々でいえば、東日本大震災において、天皇皇后両陛下は震災直後から、宮城、岩手、福島、千葉、茨城など各件の被災地を何度も訪問されました。

また、東京都内や埼玉県などに避難している被災者を激励されました。

このほか、自衛隊や警察、消防、農漁業団体や各県知事などを御所に呼んで事情も聞かれています。

復興支援のイヴェント出席を含め、震災関連のご活動はかなりの数に及んでいます。

2014年3月11日に行われた東日本大震災3周年追悼式に出席された際には、お言葉の中で次のように述べられています。

「この3年間、被災地においては人々が厳しい状況の中、お互いの絆を大切にしつつ、幾多の困難を乗り越え、復興に向けて懸命に努力を続けてきました。

また、国内外の人々がこうした努力を支援するため、引き続き、様々な形で尽力していることを心強く思っています。

被災した人々の上には、今も様々な苦労があることと察します。

どうか、希望を失うことなく、これからを過ごしていかれるよう、永きにわたって国民皆が心をひとつにして寄り添っていくことが大切と思います。

そして、この大震災の記憶を決して忘れることなく子孫に伝え、防災に対する心がけを育み、安全な国土を築くことを目指して、進んでいくことを期待しています。

被災地に1日も早く、安らかな日々が戻ることを一同と共に願い、御霊への追悼の言葉と致します」

さらに毎年、子供の日・敬老の日・障がい者週間の前後には、それぞれ幼児・高齢者・障がい者のための施設をご訪問されておられます。

戦後60年にあたる2005年には両陛下はサイパンへ慰霊のために赴かれ、「バンザイクリフ」で海に向かって黙礼されました。

そのお写真(上)を拝見したとき、私は本当に切なくなりました。

だから、政治的事情から靖国神社にご親拝になられないことはじつに残念なことです。

 

昭和天皇

昭和天皇の話に戻しましょう。

年配の加ならご承知だと思いますが、敗戦後にアメリカ大使館にあるGHQのマッカーサー司令官の宿舎に赴かれました。

司令官はてっきり命乞いに来たものだと思ったそうです。

しかし、昭和天皇の発せられたお言葉は、司令官の予想を裏切りました。

「戦争に関わる責任はすべて私にある。どんな処分でも受け入れる」

「国民は飢えている。罪のない国民に多くの餓死者が出ないように食糧支援をお願いしたい」

というものでした。

自分の財産もすべて差し出すとさえ仰言ったのです。

軍部が暴走し、責任は内閣にあったのに、すべておひとりで責任を受け止め、国民を守ろうとしたのです。

繰り返しになりますが、歴代天皇のこうした国民の幸せを祈るというお気持ちがあったからこそ、かくも長きにわたって、皇室の歴史は続いてきたのです。

現在、お住まいになられている皇居は、元々は徳川家の江戸城ですから、敵が入ってこないように石垣やお堀がありますが、長年にわたって天皇がお住まいになられてきた京都御所には、わずか30センチの疎水が流れているだけです。

お堀も石垣もありません。

侵入しようとすれば、誰でも入ることができます。

暗殺しようと企てる者がいれば簡単にできたはずです。

しかし、そうはならなかった。

そう、天皇はいつの時代も国民から絶対的な支持を受けていたのです。

国民から守られた、崇められてきたのです。

 

世界のほとんどの国は、陛下に対して敬意を表しているのです。

今上天皇は第125代であられますが、そのことだけでなく、初代天皇が神武天皇であることさえ知らない日本人が多いのです。

他の国では考えられないことです。

自国の誇りを持つためにはまず、自国の歴史を知ることが必要だと考えます。

様々な学説があることは承知していますが、やはり国家の大切な神話である「日本書紀」を日本人は知っておくべきだと思っています。

これによると、日本を創造されたとされる神のイザナギとイザナミの7代目に当たる子孫が神武天皇であられます。

その即位は紀元前660年。

以来2600年以上の長きにわたって神武天皇の男系の子孫がずっと皇位を継承していることになります。

実際の歴史上でも、大和朝廷成立を500年頃と考えても1600年以上、これだけの長きにわたって続いてきた国は、世界中他にありません。

現存する世界最古の国は日本と言われる所以です。

このことは世界でも認識されています。

国王、大統領、首相より断然格上であるというのが世界の常識です。

国賓として来日する各国要人は陛下との公式行事には最高儀礼である服装で出席します。

世界のほとんどの国は、陛下に対して敬意を表しているのです。

 

ありがとうございます。

来年、譲位される陛下。

譲位の本当のことを語らないマスコミ・メディア。

退位では決してありません。

このことは改めて語るとしまして、紀元節の今日、あらためて日本という国、陛下のこと、学んでみてはいかがでしょか。

カデロさんもおっしゃってましたように、自国の歴史を知って、自国に誇りを持っていただきたいと思います。

本当に素敵な日本だから。

 

今日は長くなりましたが、最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

マンリオ・カデロさんありがとございました。

近いうちにお会いできますよに。

(すみません、写真、使わせてください)

 

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