梅鶴(うめづる) 家紋研究家 森本勇矢さん
梅鶴(うめづる)
梅紋の種類の一つ「横見梅」をアレンジして鶴に。
梅鶴の初見は定かでは無いが、江戸後期頃には文様などでも見られるようだ。
葛飾北斎の『新形小紋帳』というものには様々な植物を鶴に見立てたものが掲載される。
もしかするとこの「梅鶴」などの見立て、擬態などの表現は北斎から始まっているのかもしれない。
(詳しく調べていないので実際はどうなのかは分かりません)
因みにこの「梅鶴」は紋帖によって形状が違う。
この梅鶴には「足が無い」が、紋帖によっては「足が有る」。
どちらもカワイイですよ。
紋には多くの梅鶴のように擬態紋と呼ばれるものが多く存在する。
しかしその多くは家紋として考案されたものではなく、文様などに使用するために考案された図案である。
家紋トハ区別されるものだが、関西を中心とする地域には女性だけが付ける紋、「女紋」と呼ばれる文化が存在する。
これに選ばれる紋の多くは「女性らしい」「女性好み」のデザインが選ばれていることが多い。
この梅鶴も家紋では使用されることがほとんど無い。
今回、この紋を選んだのはとある方にアイデアを頂いたことに加え、前回の投稿した「輪入れ梅鉢」から「梅」での連想も含まれる。
次回もこの紋からの連想で紋の選出をしたいと考えている。
今回の配色は「っぽさ」を意識した。
得に何も考えずに感覚だけの配色、といったところであろうか。
けれども。意識はしている。何の意識か。それは秘密。
因みに今回は2パターン用意してみた。
(2017年2月14日 Instagram投稿)
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