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「衣替え」 きものは素敵ですね


(絵:「舞支度」 上村松園)

 

「衣替え」 きものは素敵ですね

こんにちは。

六月に入りますと「衣替え」です。

6月1日は、学校や職場の制服が夏服に代わる目安の日です。

これは和服だった頃、この日に着物に裏地を付けた袷から裏地のない単衣に替えた風習の名残りです。

最近は昔より暑くなってることもあり、私は5月中から単衣。

基本的に単衣は、6月と9月とされてるから着る期間は少ないのですが、この時期、気候もとっても気持ちがよく、だから、着物もとっても気持ちがいいのです。

だから、私は単衣が大好き。

さて、今日は、木村幸啓さんの「着物で、幸せ作り」という本より少しだけ着物のお話し。

 

着物を着ることは、日本の文化をきること

 

着物は、日本の伝統的衣装であり、世界でも類例がない、日本独自のものです。

長年にわたってそのかたちが変化せず、今日までいたっているというのも、大変貴重なことです。

この着物を着るのは、世界の中でも日本人だけですが、残念ながら、肝心の日本人が意外に着物のことを知りません。

もしかしたら、外国人で日本の文化に興味を持っている人のほうが、着物のことをずっとよく知っているのではないか、と思えるぐらいです。

 

「身八つ口」「おはしょり」

 

たとえば、女性の着物には「身八つ口」というのがあります。

見ごろの脇の下のところに開いているところがありますが、そこが身八つ口です。

袖も、「振り」といって、見ごろと縫い合わせている下の部分はとめてありません。

それに対して、男性の着物にはこの身八つ口がなく、袖にも振りはありません。

全部、縫い止めてあります。

あるいは、女性の着物は長くできていて、「おはしょり」をとって着ます。

男性の着物にはおはしょりはありません。

対丈(ついたけ)といって、着る人の寸法に合わせて仕立てられています。

 


(絵:月蝕の宵 上村松園)

 

女性の着物には見八つ口があり、おはしょりをとるのか?

 

女性の着物に見八つ口があいているのは、日本の夏は暑いので、体に熱をこもらせないように、熱を逃す口としているのだ、という説があります。

しかし、それでは男性の着物の脇の下があいていないことの説明がつきません。

じつをいうと、これという定説はないようなのですが、赤ん坊にお乳をあげるために開いているという説があります。

昔の人は、今と違ってゆるやかに着物を着ていたので、見八つ口から赤ん坊の頭をさし入れることもできたのでしょう。

そうすれば、赤ちゃんがお乳をほしがったときに、人前でも肌をさらけだしたりせずにお乳をあげることができます。

この説が正解にちかいのではないか、と私は思っています。

実際、そうやって赤ん坊にお乳を飲ませている絵が残っているそうです。

また、おはしょりのほうですが、これは妊娠したときに備えてのものだそうです。

妊娠すると、女性の体型は大きく変化します。

お腹が大きくなってきて、着るものは横にも縦にも余裕が必要になってきます。

ですから洋服の場合は、妊娠時にはふだんの洋服が着られなくなり、マタニティドレスが必要になってきます。

しかし着物なら、横方向には、前身ごろのうちあわせを浅くして対応できます。

また縦方向には、おはしょりの長さを調整することで対応できます。

ですから、特別なマタニティ着物などは不要で、妊娠中も子育てもときも、ふだんの着物ですむのです。

女性には、妊娠、しして授乳という、人生におけるだいじな仕事があります。

そうしたときにも、着物は女性の体にやさしく寄り添ってくれていたのです。

(文:本「着物で、幸せ作り」 著:木村幸啓さん)

 

ありがとうございます。

昔の母たち、祖母たちにとって、着物をいつくしくことは、家族の幸せを願い、苦しみがあっても、ともに力を合わせて生き抜いていきたいという願いに結びつくことでもあったのです。

また、その人が亡くなったあとに残された着物は、一人の女性が人生を一生懸命に生き抜いてきた証でもありました。

着物や帯を作る職人たちもまた、そうした女性たちの心に応えるべく仕事をしていたのです。

しかし今や、そうした女性たちの心や思いが忘れられかけています。

技の伝統も途絶えかけています。

日本人が長年伝えてきた重要な文化が失われつつあるのです。

 

今日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

今、大切なことは何でしょうか、みんなが考えないといけない時にきてますね。

 

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