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「仏の特徴 三十二相」 白毫・螺髪・肉髻

 

白毫

こんにちは。

12日に蘇りお戻りになられた浄住寺のご本尊。
「釈迦牟尼仏坐像」、お釈迦さまがお座りになっている姿です。
このお釈迦さまのひたいの真ん中にあるものをご存知ですか。
白毫(びゃくごう)といいます

白毫は巻き毛をあらわしたもので、仏の知恵をしめし光を放って人々を救ってくださります。
白毫があるのはお釈迦さま、観音さま、如来さま、菩薩さまで四天王や不動明王にはありません。
これはお釈迦さまの特徴「三十二の完全な偉人の相」の一つで、ブッタ自身にも同じ特徴があったといわれます。

眉間にある白毫、いわゆる「第三の目」ですよね。
浄住寺のご本尊の白毫、本当に見事な細工です。

螺髪

それでは、くるくる巻きの頭の髪を何というかご存知ですか。
これは螺髪(らほつ)といいます。
巻貝のようですね、髪の毛一本一本がまいてます。
この髪型は昔のインドの階級の高い人たちの髪型に由来していると言われています。
螺髪は悟りを開いた仏さまに出てくる特徴といわれており、人間を超えた存在を表す特徴です。
螺髪ならそれだけでも尊いということになりますね。

一般的に螺髪の巻は右巻です。
よく頭の悪い人やへそ曲がりを「左巻き」といいますよね、これはここからきたそうです。
多くの仏像がそうなのに、なぜか鎌倉の大仏の螺髪は左巻になっています。
どうしてでしょうね?
これは奈良の大仏などと違って、新たな鎌倉幕府の繁栄のシンボルとして巻を反対にしたとか。

仏相の三十二相

お釈迦さまが菩提樹の下で悟りをひらかれたとき、今までとは違う三十二の特徴(徳)があらわれたといいます。(白毫もその一つですね)
それではその特徴(徳)のいくつかを。

足下安平立相(そくげあんぴょうりゅうそう)・・・偏平足のことで、足の裏が真っ平らです。地面を歩く時、足裏と地面がすべて密着するようになり、慈悲の平等を意味します。

長指相(ちょうしそう)・・・手足の指が長くて繊細なことです。次回仏さまを見るときにちゃんと確認してくださいね。寿命の長さと敬愛をあらわします。

手足指縵網相(しゅそくしまんもうそう)・・・手足の各指の間に水かきがあります。これはご存知ですよね。すべての人々を救うことを意味します。

他の徳はこちらよりご覧ください。
仏の特徴・特長 三十二相(32の身体的な特徴)

ありがとうございます。

それでは最後に写真の赤い部分を何というでしょうか。
これは肉髻(にっけい)といいます。
仏さまの頭部はたいてい盛り上がっています。
これも悟りに達したことを表しており仏相の三十二相の一つで頂髻相(ちょうけいそう)と言われます。

今日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
あなたの身体にも同じ特徴はありませんか。みんなが仏さまになれますように。

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