「神人共食」とは
神人共食
こんにちは。
先日書いた「木守り」の中ででてきた「神人共食」とは、何のことでしょうね。
ご存知ですか?
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黄泉戸喫
イザナギ・イザナミのお話に出てくるイザナミは、死後に黄泉国へ来ます。
それをイザナギはなんとか連れ戻そうとしますが、イザナギは「黄泉国の食事をしてしまったので、現世に変えることはできない」といいました。
黄泉国の釜で煮炊きしたもの食べることを「黄泉戸喫(よもつへぐい)」といいます。
同じ釜で煮炊した食べ物を食べることによって、より親密な結びつきになるからです。
これとは反対に神と人間が同じものを食べることによって、親密になり、つながりを強くすることによって神のご加護を願うことを「神人共食」といいます。お祭りの時の終了時に神前に供えた食べ物(神饌)や御饌御酒(みけみき)を神職をはじめ参列者の皆さんでいただくのが「直会(なおらい)」です。
現在では、材料がコメからできている御酒が、その場で調理をせずに簡単にいただけるという理由から、御酒をいただくことが一般的なようです。
(参照:神道)
直会とは
では、直会とは何でしょうか。
直会の語源を「なおりあい」とする説もあります。
神職は祭りに奉仕するにあたり、心身の清浄につとめるなどの斎戒をします。
神社本庁の「斎戒に関する規程」には、「斎戒中は、潔斎して身体を清め、衣服を改め、居室を異にし、飲食を慎み、思念、言語、動作を正しくし、穢(けがれ)、不浄に触れてはならない」とあるように、通常の生活とは異なるさまざまな制約があります。
祭りの準備から祭典を経て、祭典後の直会をもって全ての行事が終了し、斎戒を解く「解斎」(げさい)となり、もとの生活に戻ります。
「なおらい」の語源は、「もとに戻る=直る」の関係を示して直会の役割を述べたものであり、直会が祭典の一部であることを指しています。
(参照:神社本庁)
ありがとうございます
また、ご存知ですか。
祝い箸は、神人共食を象徴する道具で、片方は自分、もう片方は年神様が使うとされているので両細になっているんですね。
古からの神さまと人間との申し伝え。
2000年以上も続いてきたことなのでしょうか。
まだまだ知らないことがたくさんあるのでしょうね。
大切に伝え残していかなければ。
今日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
最初の写真は、和稲(にぎしね) 嘉吉祭 談山神社
(写真・野本暉房さん:Nomoto’s Photo Salon)
この星が笑顔あふれる毎日となりますように。
Hope there will be a smile everywhere, every day.
これからの子供たちに幸せな世の中となりますように
Wish the world will be full of happiness with children.
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