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「綿帽子」「角隠し」どちらが好きですか。

語源を探しに

こんにちは。
「綿帽子」「角隠し」 どちらも要を得た名前ですね。
だから日本語は楽しいです。
必ずそこには名が付いた意味があります。
語源を探していくのも楽しいですよ。

ありがとうを世界中に
Arigato all over the World

 

綿帽子

『綿帽子』の歴史は室町後期から安土桃山時代にかけての、武家の家柄の女性の外出着として小袖を頭から被って着られていた「被衣(かづき)」が起源と言われています。
それが江戸時代に真綿で作られた綿帽子を若い女性がかぶるようになり、定着していったとのこと。
外出する際の埃除けや防寒具として用いられていたものが、現代になりウエディングドレスのベールと同様に「挙式が済むまで花嫁は新郎以外の人に顔を見られないように」という考えから婚礼にも取り入られるようになったとされています。
文金高島田を結った頭の上にやや深めに被る白い布のことをいい、白無垢だけに合わせる事ができ「奥ゆかしさ」や「初々しさ」を感じることができます。

被衣が起源なんですね。
牛若丸が被っていたのも被衣ですよね。
衣服をかぶる風習は、既に平安時代には行われていたわけですね。

 

 

角隠し

『角隠し』は「角を隠して従順さを示す」と言う意味があり白無垢・色内掛・黒振袖などにつけます。
文金高島田(ぶんきんたかしまだ)と呼ばれる高い髷(まげ)を結った髪の上に頭を覆う形で被る帯状・幅広の布のことを言い、それに「簪(かんざし)」を合わせる事で「凛」とした風格がある落ち着いた雰囲気を醸し出します。
角隠しの角とは、江戸時代、能楽で女の生霊が嫉妬で鬼形になることから、また怒りの形相が角を生やした鬼に似ていることから、「つの(角)」の語は女性の嫉妬や怒りのたとえに用いられたそうです。
角の意味から見た場合、被る目的は花嫁の嫉妬心を抑えるためで、語源もその意味からと考えられます。
しかし、先に風習があり、後から言葉が生まれた可能性もあります。
このような物を被る習慣が先にあったとすれば、顔のすみ(角)を隠すところから「すみ隠し」と呼ばれていたものが、先の「つの」と関連付けられ、「つの隠し」に変化したと考えられますね。

 


(写真:文化庁bunculより)

 

ありがとうございます

結婚式で白無垢とウエディングドレスを着る率は、白無垢が10%ぐらいとのことです。
着物が大好きな私としてはとっても残念なこと。
ということは、「綿帽子」や「角隠し」を見ることはもっと少ないかもしれないですね。

日本で婚礼の衣装として白色が使用されるようになったのは、平安時代からと言われています。
正式に婚礼の衣装が白無垢となったのは、室町時代に様々な儀式を持ったものとして婚礼は成立し婚礼衣装についても同時に定められました。
江戸時代になると武家社会で行われていた婚礼儀式は町人層まで浸透しました。
このとき白無垢が着られていたので、白無垢が婚礼衣装として根付きました。
今では婚礼が当たり前ですが、この当たり前はいつから?って調べていくと面白いですね。
『貞丈雑記』では、「婚礼に白を用いるのは、婚礼は人倫の大本であり、白色は五色の大本」と記されています。
白無垢を着て、綿帽子をかぶり、その下には角隠しがあります。
角は鬼の象徴で、あの世のものとされており、それを綿帽子で隠していました。
その後お色直しで角隠しがとれると、鬼ではなくなり生まれ変わったということを表します。
“新しく生まれ変わり嫁ぎ先で生きていく”という意味があるのですね。

今日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
今の当たり前はいつから?って調べるの私は大好きです。

 

この星が笑顔あふれる毎日となりますように。
Hope there will be a smile everywhere, every day.
これからの子供たちに幸せな世の中となりますように
Wish the world will be full of happiness with children.

#ありがとうを世界中に
#ArigatoAllOverTheWorld

 

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