古事記の魅力② 〜和のこころの書〜
古事記の魅力
こんにちは。
日本人の礼儀正しさやマナーの良さは、海外メディア含め、各所で話題に取り上げられています。
東日本大震災の後、被災者の方が順番を守って争うことなく支給を受ける様子を見て、「すべての人が神様のように見えた」と語った外国の方もいらっしゃいました。
このような日本人の行動様式は、一朝一夕でできたものではありません。
古事記に出てくる天岩戸のお話を、皆さまご存じでしょうか。
ありがとうを世界中に
Arigato all over the World
和のこころ
神々が住む高天原で、わがままで乱暴者のスサノヲが数々の悪さをし、みんな困っていました。
その様子を見た太陽の神様アマテラスは、大変悲しんで岩戸にこもってしまいます。
太陽を失ったことで、世界は真っ暗になり、災いが絶えなくなりました。
そこで、困った神々は集まって相談します。
オモイガネの提案により、協力してお祭りを作り上げ、アメノウズメの踊りを見て、みんなで大声あげて笑うことにしました。
気になったアマテラスが少し顔を出したところで、ぐいっと引っ張り出し、その瞬間、再び太陽の光が降り注いだのでした。
このお話からわかるように、私たちは「みんなで話し合って協力して、最後はみんなで笑う」ことを、とても大事にしています。そんな温かい和のこころが、古事記には処々に描かれています。
長い歴史の中を残り続けた名著である古事記。
ぜひ一度古事記に触れてみて、薄れつつある素晴らしい和のこころを思い出してください。
ちなみに、この神々のお祭りが、神楽のルーツだと言われています。
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