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「娘へ」白無垢 白と無垢 何よりも純真ですね。 

無垢とは、けがれがなく純真なこと

こんにちは。
白無垢、何よりも何よりも大切でかけがえのないものではないでしょか。
白は清潔な印象を与え、始まりを感じさせ、汚してはいけないと思わせ、気分を一新、広さを感じさせます。
無垢とは、けがれがなく純真なこと、うぶなこと、また、そのさまを感じます。
白ははたして何色にも染まることのできる無色なのでしょうか。
それとも何もないのではなく、すべてを持っている色かもしれませんね。
(絵:京都デザインファクトリー代表 成願義夫さん 2018.11.06)

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白い花嫁衣裳

白無垢(しろむく)とは、神前結婚式の場合に着る和装の白い花嫁衣裳のこと。
白い振袖(掛け下)の上に羽織る打掛(うちかけ)という着物も白、小物類も白で統一された全身白い装いを言います。
和装の中では一番格上とされ、室町時代ごろに始まった最も古い婚礼衣装です。
髪型は文金高島田に結い上げ、角隠しまたは綿帽子を被ります。
胸元には懐剣(刀)とは筥迫(はこせこ:鏡や櫛などを入れる入れ物)または懐紙入れを、手には金または銀の扇子を持つのが正式な装いです。
結婚式ではお馴染みの色である白は、純真さや清浄の象徴。
白という色は、日本において神事の色、神聖な色とされながら、同時に明治以前は、喪の色でもありました。
だから白無垢にも、嫁ぐ家の家風に染まる、「一度嫁入りしたら、二度と生家には生きて帰らぬ」といった封建時代の考え方が表れているそうです。
結婚に対する決意が込められた装いなんですね。

 

白は太陽の光の色

白無垢の由来は武家(侍)の家に嫁ぐ花嫁の衣裳。
古来日本では、白は太陽の光の色と考えられ、神聖な色とされており祭服に用いられ、平安朝以来、花嫁衣裳に純白が貴ばれるようになります。
室町時代に、足利幕府により礼道教育が始まり、小笠原流、伊勢流などの礼道が確立し、婚礼の法式や衣裳が定められます。
幸菱文様(さいわいびしもんよう・小花で型どった菱形の幾何学的な文様)の表着に白打掛けが着用され、これが白無垢の起源となります。
また、婦人は外出の際に小袖を頭から被く(かづく)ようになり、この習慣が婚礼のしきたりにも定められ、白無垢に合わせて白の小袖を被くようになります。
これが次第に江戸時代の綿帽子、今の角隠しへと変容していきます。

 

白とは

「白」には「打ち明ける」という意味があります。
「告白」「自白」などはそう意味ですね。
しかし「独白」「敬白」という言葉もありますから打ち明けるというよりは、「話す」「申す」という意味と考えるのがいいでしょうね。
この「白」がどうして「話す」という意味になったか?
白川静先生の「字統」には「白には潔白の意味があって、そのことを主張する意から告白・自白の意となる」と書いてあります。
このことから「白」が表す「話す」とは、「身の潔白を主張する」という意味ということになりますね。

 

ありがとうございます

12月に娘の結婚式があります。
もちろん白無垢・・・、いや、残念ながらハワイでの挙式となり白無垢はなし。
とっても残念、孫に期待しましょう。
白色は七色の光を持っているといわれています。
すべての色を含んでいるのです。
そんな素晴らしい白色、白無垢は着ないけど純白のドレスで新たな門出を楽しんでくださいね。
最愛なる娘へ。

今日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。
自分の心もいつも無垢な白色の心でいたいですね。
(初版 2015.02.08 再編集)

参考
漢字文化資料館

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