和の心 みな人のこころもみがけ千早ぶる
神のかゞみのくもる時なく
こんにちは。
今日のお話しは「後醍醐天皇 続後拾遺集」より。
神の鏡の曇る時なきが如く、皆人の心も磨いて、常に曇りあらすな。
神が清明正直の徳を第一として教へられていることについては、人も常にそうした心を持ち得るように努力せねばならないのです。
ここに清浄、正直の二徳が神の本来の姿である意が知られます。
すべて人は、本来、生まれたときには純真な赤子(清き明き子)でありました。
それが環境によって色々の色がついてくる。
この色の中で変な色は、ふきとり、本来の姿を見出し得るように磨きを怠ってはなりません。
更にいえば鏡は、鑑であり、考へ見るものであるから、神の鏡を見るとは、神の心に照らして反省の念を常に持つことが、自分の心の汚れを毎日拭き去ることになります。
清浄、正直の二字を心の守り札として生きる生き方が茲(ここに)あります。
続後拾遺集は後醍醐天皇の勅撰和歌集です。
これは後醍醐天皇の御詠です。
天皇は第九十六代、建武中興の英主、延元三年(1338)に吉野で崩御せられました。
(文:神道百言:岡田米夫著)
そう、人は生まれたときは純真な赤子、それがいつしか環境と共に変わっていきます。
「三つ子の魂百まで」ではないですが、純真な赤子の時にどれだけの愛情がその子に注がれているかが大切。
私たち生を受けた責任として、未来に何を残して行けるのか。
この子たちに何をしてあげられるのか。
そのためには清浄、正直の心で常に自分を磨いてことにあたっていかなければなりませんね。
(写真:浄土宗 如意輪寺HPより:)
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