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和の心 清らかに  

 

文化財は普通、有形文化財と無形文化財とに分けられる。

有形文化財は文字通り形によって判別される。

形がなく目には見えないという意味の無形文化財であっても、芸術なり技術なりにおける出来栄えは、目に見えるものであり、一種の形として存在するといってよい。

しかし、これらとは全く異なる目に見えない文化財がある。

それは例えていうと神社の信仰である。

職人なら職人かたぎというものも目に見えない文化財である。

目には見えないが神づまります。

風の神は目には見えない。

しかし実在する。

俵谷宗達という江戸初期の画家が「風神雷神図屏風」という絵を描いた。

それまでの中世の絵にはなかったところの斬新な手法の、ほほえみを誘う温かみのある風神と雷神であった。

そのような構図を思いつかせる何者かは、風神や雷神のなかに包み込まれて暖かさとして秘められていたといえよう。

冬、駅前付近に並べられた自転車の列が風でばたばたと倒れる。

うかうかした生活を送っていると、風神は台風という形で警告を発する。

単なる自然現象とばかりいっておられない。

時宣(じき)を得た警告である。

風の神がいらっしゃると信じることは信仰である。

この信仰を持っているか持っていないかということは、前述の職人でいえば、職人気質をもっているかいないかにあたる。

日本人の気質の根底をつちかってきたのが、この神道の信仰である。

(文:日本人のこころ-神道-:白山芳太郎著)

 

みなさんは風の神さまはいらっしゃると信じてますか?

私?もちろん信じてますよ。

私の場合、神さまがたくさん、八百万いらっしゃいますよ。

いつも、「ありがとうございます」でいっぱいだから。

(写真:雄峯閣:埼玉県熊谷市 妻沼聖天山歓喜院 聖天堂:http://www.syo-kazari.net/sosyoku/jinbutsu/raijin/raijin1.html

 

 

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