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天地の神のめぐみしなかりせば 一と日一と夜もありえてましや

 

天地の神のめぐみしなかりせば 一と日一と夜もありえてましや

---本居宣長 ・ 玉鉾百首(たまぼこひゃくしゅ)---

 

天地の神の恵みがあればこそ、毎日の生活も事なく送ることが出来る。

自分が生まれるについては、すでにその背後に祖先・両親のお蔭がある。

世に生れ出て衣食住の満足に出来るのも、天地人総てのお蔭である。

更に自分達の生きている国土も自分達の造ったものでなく、天地の神の賜物であり、呼吸して生きられる息も天地の神の恵みに外ならない。

それを思うとき、こうして生きていられるのは、大小となく、天地の神の恩恵によらざるはない。

ここに自分が生きているのでなく、生かされている道理がある。

神あっての自分であり、神の懐に抱かれて生かされていることに対して、感謝と報恩の念を持つべきである。

 

玉鉾百首は、本居宣長の歌集。

1786(天明6)詠。玉鉾は道の枕詞で、道についての考え方,古学の趣旨について万葉風の和歌100首で表し,万葉仮名風の表記で書いたものです。

注釈書としては、養子太平に玉鉾百首解(1796、寛政8年)があります。

 

自分が生きているのではなく、生かされている。

何度でも和の素敵で書いている言葉です。

これからも何度でも何度でも書きます。

全てのことに、目に見えないことにも「ありがとうございます」と言えない、思えない現代社会。

もっともっと、いつもいつも、あらゆることに感謝できる世の中になりますように。

 

 

 

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