北斎はただの浮世絵師ではない!
江戸時代最強のインフルエンサー
こんにちは。
みなさん、北斎って知ってますよね。
私の大好きな葛飾北斎ですよ。
宝暦10年9月23日(1760年10月31日)?生まれの嘉永2年4月18日(1849年5月10日)に亡くられました。
江戸時代後期の浮世絵師。
浮世絵(うきよえ)とは、江戸時代から大正時代(こんなに続くんだ)に掛けて描かれた、風俗を画いた絵画のことです。
この世は「憂き世」で嫌なことばかり、それならば、ウキウキと浮かれて楽しく、この世を謳歌して暮らしたいと「浮世」の字が当てられたそうです。
前時代の武将を画いた「武将絵」や遊郭の美女を画いた「美人画」、歌舞伎役者を画いた「役者絵」など、浮世が描かれています。
今日は、私の知人で、北斎通の高橋新さんのお話しからです。
ありがとうを世界中に
Arigato all over the World
葛飾北斎の新しい顔
これは遠藤先生(北斎研究家世界一の方)こと、藤ひさし氏の、数十年の北斎及び彼が交わった歴史的人物たちの研究の結果として導かれた独自の解釈です。
私は彼の「北斎とジャポニズム」という講座を5年ほど前に講習し、北斎の偉大さを初めて知りました。
それ以来、北斎は日本が世界に誇る、貴重なブランドアセットだと考えるようになりました。
日本の伝統工芸、職人技の次世代への継承が危機的状況にある中で、それぞれの職人技を、北斎という冠ブランドのもとで緩〜く束ねることができたならば、世界に通用する日本のライフスタイルブランドができると考えています。
私も過去数年間試しましたが、残念ながら私の力では未だに何も達成することが出来ていませんが、同志と共に北斎の夢は広がるばかりです。
2000年ミレニアムの際に、ライフ誌は、この1000年間で、最も世界に影響を与えた100人の偉人を発表。
日本人ではただ一人が選ばれています。
葛飾北斎です。
遠藤先生によると北斎はフランスの印象派に多大な影響を与えた日本人であり、ジャポニズムの生みの親でもあります。
実は、彼の影響はフランス印象派画家のみならず、アール・ヌーヴォー、彫刻のロダン、音楽のドビッシー、さらにはポーランドの独立戦争(国民結束の象徴として、北斎が描いた富士山のような象徴的な人口の山を創造)といった政治的な分野でも北斎の名前が出てくる程、北斎は日本から世界に向けた大波となっていました。
この世界的な北斎の影響力が、北斎が世界で一番知られた日本人、そして彼の「神奈川沖浪裏」(かながわおきなみうら)(上の絵です)がモナリザと同じく一番人気の絵画と言われる理由です。
国際北斎学会を設立
そんな北斎を広く知らしめるために、2019年、遠藤先生の下、私たちは国際北斎学会を設立しました。
世間一般が北斎を江戸の浮世絵師の枠に入れておこうとする中で、私たちは江戸時代の世界的なインフルエンサーとしての北斎に焦点を当てています。
シーボルトは北斎との友好関係を通して、多くの日本の情報(多くが絵画、今の写真、の形で)を入手していました。
シーボルトの遺品が多く残るオランダのライデン美術館には、北斎が描いた日本の草花の数々(オランダが世界一の花市場になることに貢献)、当時日本の最先端の大砲などの精密な図面などに加え、まだまだ未発表の北斎の絵画が数多く所蔵されていると言われています。
国際北斎学会に参加をしたライデン美術館の研究者の方が、北斎が描いたと言われる油絵の話をしていました。
北斎は単なる浮世絵のみならず、西洋画の技法をもちいた絵画も描いてます。
絵画を通して、日本と海外を結んだ功績もあったことが、きっと近い将来認められることになるでしょう。
とても夢が広がる話です。
長くなりましたが、北斎に、新しいとてもユニークで、そして大きな世界観を吹き込んでいるのが、遠藤先生の北斎です。
富獄三十六計 凱風快晴(がいふうかいせい)
遠藤先生企画アルザス北斎展
そんな遠藤先生が企画をする北斎展がフランスのアルザスにて開催されます。
〜教育者 北斎 〜
2022年11月18日 〜 2023年3月12日
さらに
”遠藤先生と楽しむフランス美術館めぐり”が計画されています。(暫定的予定)
アルザスはドイツ、スイスと国境を接する、美しい街。
山と河に囲まれた自然豊かな小さな町がいくつもあるエリアで、ジブリの”ハウルの動く城”の舞台としても有名です。
是非一度は訪れたい街。
そこでフランス印象派に多大の影響を与えた北斎の展示会を北斎エキスパートの遠藤先生と鑑賞し、その後パリへと足を伸ばして印象派絵画を中心にフランス美術大国を堪能し、少し欲張りにも日本庭園でも有名なモネのジベルにーも訪れる予定です。
北斎と彼らの関係を聞きながら作品を鑑賞することは、日本人としての誇りをも思い出させてくれる機会になるでは?
ご興味のある方は是非ご連絡ください。
私事ですが、鞄持ち兼なんちゃって通訳として、遠藤先生に同行する予定です。
ありがとうございます
浮世絵には「木版画」と「肉筆画」の二つがあります。
その浮世絵の中で北斎の代表作には「富嶽三十六景」や「北斎漫画」があります。
森羅万象を画き、生涯に3万点を超える作品を発表しました。
そして、改号すること30回、転居すること93回、さすが北斎。
その北斎は、嘉永2年4月18日、北斎は卒寿(90歳)にて臨終を迎えました。
そのときの様子は次のように伝えられています。
翁死に臨み、「大息し天我をして十年の命を長ふせしめバといひ、暫くして更に謂て曰く、天我をして五年の命を保たしめバ、真正の画工となるを得べし」と、言吃りて死す。
すなわち「死を目前にした(北斎)翁は大きく息をして『天が私の命をあと10年伸ばしてくれたら』と言い、しばらくしてさらに言うことには『天が私の命をあと5年保ってくれたら、私は本当の絵描きになることができるだろう』と言吃って死んだ」。と。
辞世の句は、「悲と魂て ゆくきさんじや 夏の原」
「人魂になって夏の野原にでも気晴らしに出かけようか」というものであったそうです。
北斎!大好き!
今日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
今のパスポートの絵は北斎の絵だとご存知ですよね。
この星が笑顔あふれる毎日となりますように。
Hope there will be a smile everywhere, every day.
これからの子供たちに幸せな世の中となりますように
Wish the world will be full of happiness with children.
#ありがとうを世界中に
#ArigatoAllOverTheWorld