梅まつり勧進御能
第九回大阪天満宮
こんにちは。
改めて伝統文化の凄みを感じたひと時でした。
梅まつり勧進御能、大阪天満宮表大門での『御門之謡』で初まり、拝殿祈祥祭神事としての御能『翁』『葵上』を拝観させて頂きました。
後席にて勧進元観世流シテ方上野朝義様、大倉流小鼓方宗家大倉源次郎様にもお話し頂けて、和の道仲間と実りある時間を楽しく共有でき、日本文化の大切さを改めて痛感しました。
(文:和合友の会 和の道代表 塚田昌久さん)
演目の「翁」は、「翁は能にして能にあらず」といわれ他の曲とは別格に扱われ神聖視されています。
天下泰平、国土安穏、五穀豊穣を祈る儀式、祈祷の芸術的表現です。
出演者は精進潔斎し、別火と称する物忌(ものいみ)を行い禊をして女性を遠ざけ、神酒、洗米、塩で身を清めます。
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「葵上(あおいのうえ)」
源氏物語の葵の巻きより近江猿楽の古作、世阿弥改作。
場所は 左大臣の邸内 葵上の病室
光源氏の正妻、葵上が物怪(もののけ・もっけ)に取りつかれ床に臥せています。
医療も加持祈祷をしても一向に良くならないため、朱雀院の臣下が、照日ノ巫女に命じ、梓弓(あずさゆみ)で亡霊を呼び寄せます。
亡霊の正体は、源氏の愛人であった六條ノ御息所の生霊でありました。
恨みを述べ、葵上の枕元に立ち責め幽界へ連れ去ろうとします。
臣下は横川ノ小聖という行者を呼び祈祷が始まると、御息所は鬼女の姿で現れ行者と争うが、法力に祈り伏せられ、心を和らげ成仏するお話し。
-みどころ-
高貴な女性の恋心、嫉妬の執念が主題。
曲目である葵上は登場せず、「出小袖」という能独特の演出法で、舞台に小袖を置き、葵上が臥している体を表現しています。
前半の終わりの「枕之段」は主人公の御息所の感情が最も高揚し舞で心の葛藤を表現する場面です。
後半は「祈」という囃子演奏で怨霊と行者との争いの場面が見どころです。
恨みと憎しみが悲しみに変化し、心がほどけて我に返る御息所も注目してください。
ありがとうございます
-ミニ知識 葵の巻より-
光源氏の子を妊娠した葵上が気晴らしのため、葵祭見物に牛車で出かけました。
通りは見物の牛車で混雑し、車を止める場所がありません。
葵上の従者たちは他の車を押しのけますが、そこにあったのは六条御息所の乗った牛車。
双方の従者が乱闘となり、御息所の牛車は破損。
祭りに登場する源氏の姿を見たいとのお忍び見物でしたが、醜態を晒す結果となり御息所は心乱れます。
大変なことですね。
さて、この先はどうなっていくのでしょうか。
今日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
この星が笑顔あふれる毎日となりますように。
Hope there will be a smile everywhere, every day.
これからの子供たちに幸せな世の中となりますように
Wish the world will be full of happiness with children.
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