家紋を楽しもう
「紋は進化する?」
こんにちは。
紋は時代によって同じ紋なのに形状が違う場合があります。
それが場合によっては名称が変わって別の紋になってしまうことも。
「彩紋(いろどりもん)シリーズ」に採用しようと思っていた「熨斗鶴(のしづる)」をちょっと調べてみた。
熨斗鶴の初見はどうやら大正四年発行の『紋尽くし』のようです。(上画像左)
『紋尽くし』に関わった紋章上絵師がデザインされたのでしょうか。
そしてこの紋は『紋之泉』(大正十五年:後の『標準紋帖』)や『江戸紋章集』(昭和二年)などの紋帖でも採用されています。
画像中央の熨斗鶴は『紋典』(昭和七年)です。
ここで初めてデザインに変化が見られます。
より「鶴」っぽくリデザインされています。
そして昭和十一年発行の『平安紋艦』が上の画像の右です。
さらに洗練されたデザインになっています。
しかし良くも悪くも近代的なデザインな気もしますね。
人によっての好みはあるでしょうが、私は『紋尽くし』の熨斗鶴が好きかな。(上画像左)
鶴っぽくデザインしよう、ではなく、鶴のように熨斗を使ってみよう、みたいな雰囲気が、何だか微笑ましくも思えます。
※今回は徹底的に調べたわけではないので、初見はもしかしたら『紋尽くし』以前の紋帖や図案集などに掲載されている可能性もあります。
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