関西人「そば湯」知らず?

昨年11月のネット上で「そば湯を飲む彼氏を受けいれられそうにない」とう内容の匿名が話題になりました。
私は学生時代、東京で過ごしていたのでもちろん「そば派」。
大阪に来てからも手打ちのそば屋さんを探しましたし、最後にはちゃんとそば湯をいただきます。
そば湯は一説によりますと、お腹を空かした修行僧が空腹を満たすために飲んだのが始まりとか。
腹が減っては・・・ですね、楽しいお話し、それが今話題のネットでのお話しへと。
空腹を満たすために飲んだそば湯、そのそば湯は、そば粉の多くの栄養とビタミンはそばを茹でるときに茹で汁へと流れでてしまうので、ビタミン不足の江戸時代には重宝されたものでした。
大阪は「うどん」文化なので「そば湯」を知らない人がいてもおかしくはないですね。
ネット上で検索してもこの件のお話がたくさん出ていますので覗いてみてください。
そばと日本文化
さて、「そば」、たかがそばですがされどそば、日本の文化と深いかかわりを持っています。 そばは暦や人生の節目に縁起を担いで食べる習慣があります。 よく知られているのは、引っ越したときに近所と付き合いを深める「引っ越しそば」と、新年の始まりを祝い除夜の鐘を聞いてから食べる「年越しそば」でしょう。 始まりはどちらも江戸時代。そばの細く長い形状にあやかって、引っ越しそばは近隣との末長い縁を、年越しそばは長寿など多くの願いが込められています。 他にも「縁結びそば」「願掛けそば」「節句・端午そば」といった地域や家庭ごとに伝わる風習は多数残っています。 このように、日本人にとってそばは長く暮らしに寄り添ってきた親しみ深い食べ物なのです。
そばはズズッと食べるもの
また、外人さんには驚かれる、そばをズズッと音を出していただく姿。 外国人には不快かもしれませんが、麺をすすって音を立てながら食べることは行儀の悪いことではありません。 日本人は、麺をすすって音を立てることでより美味しく感じるのです。 すすって食べることがそばを楽しむカギだという理由は2つあります。 そばの出汁が熱い場合、麺が伸びないように素早く食べる必要があります。 そして、冷たいそばの場合は、すすって食べることで口の中いっぱいにそばの香りを広げることが出来るのです。 そばの風味はとても繊細です。 この風味を味わうために、時間をかけず、気にしないですすって下さい! このすする音は、あなたが料理を楽しんでいることを料理人に伝える、実はとても礼儀正しいジェスチャーなんです! (文:東京そば 正家さんより)湯桶はご存知ですか
そば湯をサービスするための器を湯桶(ゆとう)と言います。
懐石料理で、ご飯を炊いたお釜のおこげをお湯に溶いてお客にだす器を湯桶(ゆとう)といいますが、これを転用したものと思われます。
そもそもがそばを茹でただけのお湯ですから、少しでも高級感を演出したかったのでしょうね。
最近はプラスチック製が多数派ですが、高級なそば屋では今でも木製うるし塗製を使っているところもあります。
形は丸形と角形があります。
角形は注ぎ口が横についていますので、人の話に横から口を出す事を、江戸時代には「そば屋の湯桶」と言ったのだそうです。
そばは蕎麦と書きますね
最後に、蕎麦の漢字ができたのは900年前半に被牟岐(そばむぎ)または久呂無木(くろむぎ)と蕎麦のことを読んでいたそうで、蕎麦という漢字になったのはその後だそうです。
蕎麦を最初はそばむぎと読んでいたそうです。 蕎とは草冠をとった「喬」が高いという意味で背の高い麦と小麦と分けて使ったいたようです。 その後、室町時代に入り、そばむぎからそばと訳して読むようになったそうです。 「そば」という言葉は「稜角」の意味がありとがったという意味です。 蕎麦の葉っぱがとがっているのと蕎麦の実が三角でとがっていることからそばという言葉が使われたそうです。 「蕎」ひと文字ではそばとは読みません、「蕎麦」で初めてそばと読みます。「信州信濃の新蕎麦よりも、あたしゃあなたの傍が良い」という都都逸が有名ですが、この傍はまた意味が違いますね。
改めて、「たかがそば、されどそば」、蕎麦だけでもこれだけ、いやいやもっと楽しい話があるでしょうね。
やっぱり日本の文化は楽しいですね。
さてと、お昼はそばにしよっと。
今日もありがとうございました。
]]>