紫式部も観音さまにお祈りしました
観音さまの教え
こんにちは。
観音さまは、蓮の花を持たれています。
蓮の花は沼地に花を咲かせます。
汚い沼地に根を下ろしても、その汚れをよそに、佳麗な華をさかせるのです。
人の心も同じです。
たとえ環境が悪くても、清浄なすばらしい心をもっていられるのです。
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ちょっとした思いやり
人間だれしも、仏・観音さまのこころを心をもっていることを、蓮は意味しています。
観音さまの心とは、どんな心でしょう。
観音さまは、私たちのどんな苦しみも解決してくださいます。
が、観音さまの本当の願いは、私たちが観音さまになることです。
観音さまが私たちを救われるように、私たちも周りの人びとを救うのです。
これはたいそうなことではなく、ちょっとした思いやりです。
人びとの心の苦しみをとり、楽しい思いにさせるという抜苦与楽(ばっくよらく)、すなわち”慈悲”の心です。
(文:景光山くらしき不洗観音寺「観音さま」より)
紫式部の祈り
紫式部は新しい物語の構想を練るべく石山寺(滋賀県大津市)に参籠(さんろう)して観音菩薩に祈りました。
折から中秋名月が琵琶湖の湖面に映り、物語の情景が空に浮かんだといいます。
それを「忘れぬ先に」と仏前の大般若経の料紙を本尊に申し受け「須磨」「明石」の両巻を書き留めたとされています。
これがのちの「源氏物語」になりました。
いまも石山寺に「源氏の間」として残されている一室は、式部が「須磨」「明石」を書き留めた部屋と伝えられます。
この伝説が生まれたのは、観音菩薩の霊験が幅広く信じられていたからでしょう。
歴史事実として、女房など宮中女官が上司、たとえば中宮とか女御の代理で、石山寺などに参拝することはあったようです。
女性、特に宮中の女人は政略の道具にされ、物の怪(もののけ)に怯え、心の支えとしてほとけさまにすがることが多かったのです。
(文:本「日本のほとけさまに甘える」 著:大江吉秀)
ありがとうございます
今日の、世界に誇れる物の豊かな日本社会は、それ自体とてもすばらしいことです。
その一方で、「何か取り返しのつかない大切なもの」を失ってしまいました。
「こころ」、近来、物の繁栄と逆行して人間の精神の面が見直されてきました。
巷では「豊かなこころ」を取り戻そうとする思いが広がってきました。
観音さまの教えこそが「豊かなこころ」を回復させ得るかもしれません。
浄住寺の観音さま。
大切なこころを教えていただけるかもしれませんね。
今日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
(2017.11.16 再編)
参考
「聖観音」 浄住寺の観音さま
「木根観音」 浄住寺の観音さま
「白心観音」 浄住寺の観音さま
この星が笑顔あふれる毎日となりますように。
Hope there will be a smile everywhere, every day.
これからの子供たちに幸せな世の中となりますように
Wish the world will be full of happiness with children.
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