お香をより楽しむための焚き方
空薫と聞香
こんにちは。
香りにより落ち着いた気持ちになれる、古くから日本で親しまれてきたお香。
さっと火をつけて消し、香りをくゆらせることでも楽しめますが、もっと本格的に楽しんでみませんか?
今日は伝統的な空薫(そらだき)と聞香(もんこう)についてご紹介します。
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空薫(そらだき)とは?
昔ながらのお香の焚き方で、直接火をつけるのではなく間接的に熱を伝えます。
空焚は強く香りますので、お部屋など広い空間に香りを漂わせて楽しむ時にオススメ。
平安時代には、部屋だけでなく衣裳にも香りを焚きしめて、香りを楽しんでいました。
香炉の上に衣裳をかぶせて香りを染み込ませていたようです。
空薫(そらだき)に必要なものとは?
聞香炉(ききこうろ)、香炉灰(こうろばい)、香炭(こうたん)※香炭団(こうたんどん)、火箸、お香(香木など)を用意します。
昔ながらの焚き方と聞くと敷居が高く感じるかもしれませんが、手に入りにくいようなものを用意する必要はありません。
空薫(そらだき)の方法
①まずは香炉に香炉灰を入れ、灰が飛ばないよう、火箸でゆっくりと静かにかき混ぜましょう。
仕上げに、表面を平らにしておきます。
②マッチやライターなどで香炭に火をつけ、5分程火が回るのを待ちましょう。
③火が回ったら、香炉灰に浅く穴を掘り香炭を入れ、香炉灰を上からかけます。
この時、深く掘り過ぎたり、香炉灰を上にかけ過ぎたりしないように注意してください。
お香に十分な熱が伝わらなくなってしまいます。
④灰が温まったら、お香を上にのせましょう。
しばらくすると良い香りが漂ってきます。
もしこの時、焦げ付いた匂いがしたり、煙が上がり過ぎていたりする場合は、温度が高過ぎています。
炭を埋めた位置から少しずらして、温度を下げましょう。
香りを楽しんだ後は、後片付けも忘れずに。
香木であれば炭の上において燃やしてしまうことも可能です。
煉香(ねりこう)の場合は必ず冷ましてから捨てるようにしましょう。
聞香(もんこう・ききこう)とは?
香りをお部屋など広い空間に漂わす空薫とは違い、静かに繊細な香木の香りを鑑賞することを聞香(もんこう)といいます。
香木の香りを深くゆっくりと味わうことができ、贅沢なひとときを過ごすことができます。
さまざまな香木を楽しむのも良いですね。
聞香とは、「聞」という文字が入っている通り、香炉から「香りを聞く」ことです。
嗅ぐことの一歩先楽しむのです。
嗅覚だけでなく、心を傾けて香りを聞く(味わう)、とも言えるでしょう。
香木の香りを楽しむために、最も適した焚き方なのです。
お気に入りの香木をじっくり聞くもよし、香りを聞き比べるもよし。
楽しみ方も大変奥深いものなのです。
聞香(もんこう)に必要なものとは?
聞香炉(もんこうろ)・聞香用灰(もんこうろばい)・香炭(こうたん)※香炭団(こうたんどん)・火道具(火箸・灰押え・銀葉(ぎんよう)挟み)・銀葉(ぎんよう)・お香(香木)を用意します。
空薫より少し用意するものが多いです。
聞香(もんこう)の方法
①コンロや電熱器で、全体に火が回るまで香炭をしっかりおこします。
コンロを使用する場合は網を敷いて熱するようにしましょう。
②香炉に香炉灰を入れ、灰が飛ばないように注意しながら、空気が入るよう火箸でゆっくりと静かにかき混ぜましょう。
そして灰の真ん中に香炭がおさまるくらいの穴を空けます。
③香炭の表面が白くなってきたら、穴の中に入れます。
④香炉を手前に回しながら、火箸で灰を香炉の中心に向けて掻き上げ、山を作りましょう。
その後、香炉を手前に回しながら、灰押さえで山の形を整えてください。
⑤1本の火箸で、山の頂上から香炭まで火気を通す「火窓」を空けます。
⑥銀葉挟みで火窓の上に銀葉を乗せ、最後に小さくした香木を銀葉の中心にのせます。銀葉をのせる際は、火窓の中心に銀葉が来るように注意しましょう。 ⑦銀葉が火窓から外れないように香炉を水平に持ち、香りを楽しみます。
片付けの際は、銀葉と香木を外して炭団を取り除き、灰をかき混ぜ、熱をさましてくださいね。
いかがでしたか? ぜひお香の奥深い世界を楽しんでみてくださいね。
今日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
4月18日はお香の日でした
奥ゆかしい香りに親しむ
2017.10.29「日本の香り文化体験」in 浄住寺
この星が笑顔あふれる毎日となりますように。
Hope there will be a smile everywhere, every day.
これからの子供たちに幸せな世の中となりますように
Wish the world will be full of happiness with children.
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